AI生成だと信じた人もいた様子

ウィル・スミス、AI生成の「スパゲティを食べる動画」を自らパロディ化

Image:Will Smith/TikTok

AIが生成する動画は最近急速にリアルさを増しており、注意して見なければ実写と勘違いしそうなものも出てきている。今月はじめには、OpenAIが公開したテキストプロンプトから動画を生成するAIモデル「Sora」が話題にもなった。

しかし、AIが実写と見分けがつかないような画像や動画を生成できるようになっていくことに対して、単純に関心を示す人は多い。しかし、その一方で芸能人や政治家、スポーツ選手といった著名人らがその容姿を無断で複製され、悪用される可能性が高まることにうんざりしている人もいたはずだ。

最近も、テイラー・スウィフトやドレイクらのAIディープフェイクがSNSで出回り、話題となったばかりだ。また、そんななか登場したSoraは、AI がビデオの分野でどれほど進歩しているかを示した。

Soraのような動画を生成できるAIは、これまでにもあった。昨年には映画俳優のウィル・スミスが、スパゲティをバカ食いする様子をAIで生成した動画がネット上で大きな話題になった。

当時、ウィル・スミスはこのAI生成動画に反応を示していなかった。しかし、やはり本人の目には止まっていたようで、今週月曜日に彼は「1 Year Ago」「AI Video now」と見出しを付けたパロディ動画をSNSに投稿し、そのなかで自らバカ食いをする様子を披露している。

この「AI Video now」の映像は、AI生成画像にありがちな破綻したところがなく、完全にウィル・スミス本人とわかるものだ。しかし、これを見た人の中には本当にAIが生成した動画だと信じた人もいたようだ。そして、先日の、Soraの生成したサンプル動画のクオリティを見れば、遅かれ早かれ、今回スミスが演じたような映像を実際にAIで生成できるようになる可能性は高いはずだ。

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