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転がして計測する、チタン製リング型メジャー「Tiroler」。複雑な形状にも対応

Image:Sho Suzuki, Titaner

日常生活で物の長さを測ることはあまりないかもしれないが、いざ何かの寸法を採ろうとしたとき、一般的な物差しや巻き尺では、対象物の形状が複雑だったりして思うように測れなかったことはないだろうか。

現在クラウドファンディングサイトKickstarterで出資を募集しているチタン製リング「Tiroler」は、測ろうとする物の上を転がすと1回転ごとにクリック音や振動が発生し、それをカウントすることで長さを測れる便利ツールだ。Tirolerはリングの側面を挟み込む部分を指で持ち、外周部分がタイヤのように回転するようになっている。

Image:Sho Suzuki, Titaner

側面には小さな窓が開いており、その中に目盛りも振られているため、1回転未満の長さも一応測ることは可能だ。リングの外周が10cmのメトリック版と5インチのインペリアル版の2種類を選ぶことができ、メトリック版なら、たとえば測定の際にクリック音が3回あり、側面の目盛窓が5.5を指していれば35.5cm、と言うことになる。

クリックの音または振動をきちんと記憶できるなら、物差しや巻き尺より長い物を図ることもできる(ただし、測定時にホイールを直進させる技能も必要になるかもしれない)。

Image:Sho Suzuki, Titaner

デザインはシンプルかつ機能的であり、たとえばネックレスに通しておいたり、付属のレザーケースに入れてキーリングに取り付けておくこともできるため、常に持ち歩いて必要なときに素早く取り出せて便利そうだ。また、ハンドスピナーのようなフィジェットトイとしての使い道も提案されている。

記事執筆時点でKickstarterでのキャンペーン期間は残り10日間だが、すで目標とする合計出資額50万円を大きく上回る、2419万円を集めている。ちなみにメトリック版1個をリワードとして受け取る出資枠は8650円から、インペリアル版の出資枠は1万300円からとなっている。

クラウドファンディングなので、リワードは保証されていないというルールがあることには注意が必要だが、すでに十分な出資が集まっているため、計画通りに進めば、12月中旬には出荷が開始されるはずだ。またTirolerの開発者は日本の企業であり、そのウェブサイトには十徳ナイフやEDCツールなど、趣味的なこだわりの道具が数多く並んでいる。

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