Tumblrよりは多くなりました
Twitter代替SNSとして注目の「Threads」、米国内ユーザー数はX（Twitter）の半分未満
Share
MetaがリリースしたTwitterクローンの「Threads」は、当初こそ、とてつもない勢いでユーザー数を増やしていたものの、その後パッタリと新規ユーザーの参加が止まってしまった感がある。CNBCが市場調査会社のInsider Inteligenceの調査結果として報じたところに寄ると、米国内の人気SNSにおけるユーザー数の比較では、Threadsは最下位よりひとつ上の順位に停滞している。ちなみに最下位はTumblrだ。
Insider Inteligenceの報告によると、2023年内のThreadsのユーザー数予測は2,370万人になるとされている。これは、X（Twitter）の5,610万人の半数にも満たない数で、TikTokの1億230万人、Instagramの1億3,520万人、Facebookの1億7,790万人には遠く及ばない。また、同報告では、Threadsは2025年までは現在の順位から浮上するのは難しいとも予想している。
Insider Inteligenceは、Xがユーザーに1日あたり閲覧投稿数に制限を導入し、ユーザーが強く不満を覚えたタイミングでThreadsがオープンしたことが、当初のユーザー数獲得の勢いを後押ししたとしている。もし今噂になっているように、Xが全ユーザーに課金することになれば、再びThreadsへのユーザーの流入が起こり、広告主にも注目されることで収益化への道すじが浮かび上がるかもしれないと述べている。
Threadsはこれまでにブラウザー版の公開や、検索など、基本的な機能をいくつか追加してきた。しかしそれでも、まだ分析ツールなどの広告主やクリエイター向けの機能を追加するには至って折らず、収益化の道は遠そうだ。
ただ、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、Threadsがもっと大きく成長するまで収益化するつもりはないと述べている。
Insider Inteligenceのアナリストは、Threadsがクリエイターを惹きつけ、SNS市場で存在感を増すためには、Instagramの拡張や付属サービス的なポジションではなく、X代替としてまたはそれ以上の独自性を打ち出していくことが必要だとして、「TikTokはユーザーに独自の新しいソーシャルエクスペリエンスを提供したことで、成功を収めることができた」と述べている。
- Source: CNBC
