「M2(仮)」もまだ未発表
すでに次々世代チップ「M3」搭載iMacが開発中、ただし早くても来年後半に発売との噂
アップルは、独自開発の第1世代「M1」チップのバリエーションをすべて発表し終え、まもなく第2世代の「M2(仮)」チップ搭載Macを発表すると予想されている。そんな中、すでに第3世代の「M3(仮)」チップ開発が始まっているとの噂がある。
アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、自らのニュースレター「Power On」最新号で、M3搭載iMacの準備が早くも進んでいると伝えている。もっとも、早くても来年末までは発売されないだろう、とのことだ。
このM3チップにどのような技術が投入され、どれほどの性能を備えているかは明らかにされていないが、2世代も先のプロセッサーがiMac、つまりエントリーレベル(手頃な価格の普及モデル)向けに搭載が検討されているとの観測は興味深い。
一方でGurman氏は、アップルが次期M2プロセッサー(および強化版チップ)を採用したMacに取り組んでいるとの見通しも述べている。それらチップと新型Macとの対応は、次の通りだ。
・M2チップ→新型MacBook Air、エントリーレベル(13インチの後継モデル)MacBook Pro、およびMac mini
・M2 Pro/M2 Max→新型14インチMacBook Proと16インチMacBook Pro
・M2 Ultra→次期Mac Pro
これらM2シリーズチップ搭載のMacのうち、いくつかは今後数ヶ月のうちにリリースされるという。また、「M2チップは早ければ6月にも登場する可能性がある」とされているが、これは先日iDropNewsが伝えた「6月のWWDC(世界開発者会議)では4つの新型Macが発表されるかもしれない」との噂話とも符合している。
アップル関連情報サイト9to5Macは、Gurman氏が挙げたM2 Macがすべて開発中であることを「独立した情報源」から確認できたという。その情報源は、次のiMacはおそらく来年後半に発売され、M2チップは飛ばしてM3搭載版だけが出る可能性があると述べたとのことだ。
現行のMacのうち、本体とディスプレイが一体のオールインワン型は、24インチiMacのみとなっている。以前の上位モデルであるiMac Proや、より大型の27インチiMacは販売終了となっているが、その後継モデルは近い将来に搭乗する見込みはないとの噂もあった。アップルとしては、「広い画面を使うことができ、Mac本体は強力かつコンパクト」という用途では、Mac Studio+27インチ5KディスプレイStudio Displayを推していきたいのかもしれない。