Regeraは1台4億円

ケーニグセグのハイパーカー「Regera」、0-400-0km/h加減速の世界記録を奪還

Image:Koenigsegg

スウェーデンのハイパーカーメーカー、ケーニグセグが、自動車の0-400-0km/h加減速タイム計測で28.81秒を記録し、5月にRimac Neveraに奪われていた世界記録の座を奪還した

ケーニグセグのPHEVハイパーカー「Regera(レゲーラ)」は2019年に、自動車の加減速性能を計る0-400-0km/hのトライアルを行い、31.49秒という当時の世界記録を打ち立てた。その記録は今年5月まで保持されてきたが、クロアチアの雄Rimacが電気ハイパーカー「Nevera(ネヴェラ)」によって29.93秒を記録したことで、過去に葬られることとなった。

Rimacはこの記録を含め、合計23もの自動車記録を打ち立てたとして、自社がEVハイパーカーの頂点であることを世界にアピールしている。

世界最速を目指すハイパーカーにとって、サーキットを速く周回できることはさほど重要ではない。むしろ、途轍もない力を誇示するパワートレインに鞭を入れて、いかに速く最高速に達し、いかに速く静止できるかという、直線番長っぷりを誇示する方が、この手のクルマの顧客層に気に入られるようだ。

もちろん、そのためには非常に高度な技術が必要になる。強大なエンジンと強力なブレーキを搭載するだけでなく、トラクションコントロール、ABS、可変エアロダイナミクス、サスペンションシステムといったあらゆる技術で最高のものが求められる。

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ケーニグセグは、これまで保持してきた(そして奪われた)0-400-0km/h加減速の世界記録を取り戻すために、ガレージから4年落ちのRegeraを引っ張り出した。そしてRimac Neveraが使用したのと同じミシュラン「Pilot Sport Cup 2 R」を履かせ、以前の記録を出した直線路よりも路面状況の良いトラックとRimacのタイムを計測したRaceLogicを用意して、再び世界記録に挑戦した。

Regeraに乗り込んだテストドライバーは、冷静かつ最大限の加速力を路面に叩き込むべくアクセルを踏んだ。400km/hへの到達は20.68秒。Neveraより0.68秒速い。そしてそこから8.13秒後にはRegaraは何もなかったかのように路上に静止していた。RaceLogicが検証したタイムは28.81秒。Neveraの記録を1秒以上も短縮し、この記録において再び世界の頂点に返り咲いた。

ケーニグセグは今回のチャレンジの様子を伝える動画をYouTubeに公開した。ただ、この動画はきれいに編集されすぎていて、いまいち記録樹立の興奮が伝わってこないのが残念なところだ。

ケーニグセグの創業者クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は、プレスリリースで「レゲーラが時を経てもなお、自動車界を驚かせ、驚嘆させることができるという事実は、時代にとらわれないデザインだけでなく、時代を先取りしたエンジニアリングとテクノロジーの証だ」と豪語した。

さらに、同社の最新モデルである1600馬力の「Jesko」が納車を開始していることに触れ、「次に何かをお見せする時が待ちきれない」とも述べている。ケーニグセグ氏はJeskoが「これまでに作った中で最速のマシンだ」と主張している。

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