エイプリルフールの前フリ…ではなさそう
Twitter、従来の「青い認証バッジ」4月1日に削除。有料のBlueに一本化
Twitterが、著名人などに与えていた従来の青い認証バッジを4月1日に削除することを明らかにした。この青い認証バッジは、政治家や芸能人、スポーツ選手といった著名人のアカウントをTwitterが審査し、それが本人であることを証明するために与えられていた。しかし、イーロン・マスク氏がTwitterを買収してからは、青い認証バッジは実質的にTwitterの有料サービスであるTwitter Blueに加入すれば、受け取ることが可能になっている。
4月1日以降は、この青い認証バッジがTwitter Blue加入者のみに表示され、従来の青いバッジは表示されなくなる。この変更は、2022年11月にTwitterのCEOとしてイーロン・マスク氏が「あまりにも多くの、従来の青い認証バッジがある」と述べ、それらを「数ヶ月の間に削除する」と述べていた。
Twitterは3月23日、有料サービスのTwitter Blueが全世界で利用可能になったことを明らかにした。つまり、これであらゆる国で分け隔てなく、青い認証バッジはTwitter Blue加入の証として通用する環境が整ったことになる。またTwitter Blue加入者に、青いバッジだけでなく、4000文字までのツイート文字制限の拡大、投稿後の再編集、ツイート返信の上位表示などが可能になる予定だ。
マスク氏は、Twitterの「売上の半分をサブスク料金から得る」という目標を掲げており、これを達成するためには、とにかくBlueの利用者を増やさなければならない。2023年1月半ばの時点で、米国のTwitter Blueを含むサブスクリプション加入者数は約18万人だったとThe Informationは伝えていた。これは米国の月間アクティブユーザーの0.2%に満たない数だが、全世界の有料ユーザーの62%を占めるとされており、逆算すれば全世界の有料ユーザー数(1月時点)は約29万人ということになる。
4月以降、従来の青い認証バッジを取り上げられる人たちのどれほどが、今後も青いバッジを掲示するためにBlueに加入するのか、また新たにTwitter Blueが開始された国々で、どれぐらいの人が有料サービスに加入するのか。そしてそれらにより、本当にTwitterの売上の半分以上がサブスク料金から得られるか気になるところだ。