加速2.5秒で96km/h到達
最高時速200キロ、航続距離375kmのハブレス電動バイク「Verge TS Ultra」発表
フィンランドの電動バイクメーカーVerge Motorcyclesが、ハブレス式のリヤタイヤを備える未来的電動バイク「Verge TS」の最上位モデルとなる「Verge TS Ultra」を発表した。
車体のデザイン的には、Vergeの既存モデル「TS」「TS Pro」と大きな違いは無いが、すでに印象的だったパフォーマンス面がさらに強化されており、そのスペックシートは最大出力150kW(201hp)と、最高速度200km/hを誇示している。
もちろん、公道では制限速度以下で走行しなければならないのは言うまでもないが、わずか2.5秒という0-60mph(0-96km/h)加速性能も、ハーレー・ダビッドソンの電動バイク部門Livewireの「Livewire One」の3.5秒を軽く凌ぐ俊足ぶりだ。そしてこのバイクのオーナーになれば、電動バイクならではのシフトチェンジ無しでのスムーズな加速を存分に味わえるはずだ。
Verge TSシリーズの大きな特徴は、もちろんハブレス式のリアタイヤだ。他にもインホイールモーターを採用した電動バイクは存在するが、それらはほとんどがモーター部分がハブを兼ねている。それに対し、Verge TSのモーターはハブレス型で、モーターの機構がホイールのリムの部分に収まる設計となる。なお、この特殊な仕組みによってトルクが増すという利点もあるという。
Vergeは、TS Ultraのバッテリー容量を明らかにしていないが、その航続距離は最大375kmと記している。これは市販の電動バイクでは最長クラスに属する。高出力維持を要する高速道路では、航続距離は半減してしまうかもしれないが、そのロスをわずか25分で済むという急速充電機能が補い、長距離走行のトータルの時間を短縮する。
Vergeは米国への進出を計画しており、スタンダードモデルのVerge「TS」を2万6900ドル(約355万円)から、ミドルクラスの「TS Pro」を2万9900ドル(約394万円)からの価格設定としている。最上位となるTS Ultraは4万4900ドル(約592万円)とさらに高額になる予定だ。
もし購入したいのなら、まず予約金として1000ドルが必要になるが、いまから毎日5000円貯金すれば、3年と少し過ぎた頃には購入資金が貯まっているはずだ。なお、出荷は2023年第4四半期を予定している。
- Source: Verge