予告はありませんでした
Twitter、モーメント新規作成を不可に。「他の機能改善に集中」
Twitterが、ユーザーがお気に入りのツイートを集めて「まとめ」を作ることができる「モーメント」の新規作成オプションを削除した。Twitter公式は「他の機能改善に集中するため」と理由を述べている。
モーメントは2015年に開始された機能で、気に入って使っているユーザーはこれまでにたくさんのモーメントを作成しているはずだ。しかしTwitterは予告なくモーメントの新規作成オプションを削除したため、一部ユーザーからは悲鳴のツイートがちらほらあがっている。
Twitterはイーロン・マスク氏が買収する前からモーメント機能を縮小する傾向にあった。たとえばiOSおよびAndroid向けのTwitterアプリからは、2018年にすでにモーメントの新規作成機能を省略していた。当時Twitterは「あまりに使われない機能は削除し、ユーザーの皆さんが好む他の機能の構築に集中する」と説明していた。
ただ今回の変更は、マスク氏が求めるTwitter像に現状のモーメント機能が必要ではないと判断された可能性が高そうだ。
マスク氏はTwitterをもっとシンプルにし、高い収益性を生み出す「スーパーアプリ」にしたいと公言している。そのためマスク氏はツイートを投稿したアプリを示す「tweeted from」ラベルなどはさっさと無くし、多くの従業員を解雇するなか、自身のお気に入りの機能だったはずの「スペース」機能の開発チームの人材も例外としていない。
デスクトップからのユーザーしか使えない(ためにユーザー数も少ない)モーメント機能を残しておくという選択肢は、やはりマスク氏の頭にはないだろう。