リズムゲームのプレイの問題も

Spotify、watchOS 9に更新しないよう呼びかけ。ストリーミング再生できないバグ

Image:Moma okgo/Shutterstock.com

今週の13日、Apple Watch向けの最新システムソフトウェア「watchOS 9」が正式リリースされた。新たな文字盤やワークアウトの新機能、服薬の管理など、数々の要素が追加されている。

だがSpotifyは、更新するとの音楽ストリーミングが機能しなくなる不具合があるとして、アップデートしないよう呼びかけている。

Spotifyは、アップルがwatchOS 9を一般公開した直後から、この問題を警告するメールをユーザーに送り続けているという。

その文面は「アップルのwatchOS 9では、Apple WatchでのSpotifyストリーミングが動作しなくなるバグが発生しています。SpotifyのApple Watchユーザーは、アップルがこの問題の修正を実装するまで、watchOS 9にアップデートしないようお願いします」とのことだ。つまりSpotify側ではバグを修正する手立てがない、と示唆しているようだ。

残念ながら、watchOS 9にアップデートしてしまったユーザーは、ダウングレード(それ以前のバージョンに戻す)する方法がないため、どうしようもないということだ。

Spotifyは「すでに影響を受けているユーザーは、コンテンツをApple Watchにダウンロードしてオフラインで聴くか、スマートフォンからストリーミングできます」としており、要はしばらくのあいだ、Apple Watch単体でのストリーミングは諦めるしかない。

実際に体験したユーザーの報告によると、ストリーミングは最初の1分で機能しなくなり、それでも進行状況バーは動き続け、ただ音は鳴らないとのことだ。そして接続がWi-Fiでも携帯電話回線であれ、どちらでも発生するという。

すでにアップルはwatchOS 9.1ベータ1を開発者向けに配信しており、Spotifyストリーミングの問題が修正されたとの声もある。とはいえ、公式リリースノートでは問題への言及がないとのことで、正式版がリリースされるまで、不具合が解決されたかどうかは不明のようだ。

同時に配信されたiOS 16についても、音楽ゲームや仮想楽器アプリを使用中に、3本指のジェスチャーで編集メニューを呼び出してしまい、プレイや操作の妨げになるとの声も上がっている。一部のリズムゲームアプリは、iOS 16にアップデートしないよう呼びかけているほどだ。

この3本指ジェスチャー問題は、初めて導入されたiOS 13でも起こっていたが、全画面のゲームやテキスト入力欄にフォーカスがない場合などは、メニューが“暴発”しないよう、すぐに修正されていた。今回もまもなく対応されると思われるが、「音」に関わるアプリを愛用するユーザーは、システムソフトウェアの更新はしばらく様子見した方がいいのかもしれない。

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