「フランケンシュタイン博士」「…フロンコンスティン!」「ご冗談でしょ」
OpenAI、「AIデータセンター」の呼び名を「コンピュート・キャンパス」に変更?

OpenAIは、各地で物議を醸しているAIデータセンターの呼称を「コンピュート・キャンパス」に改めたい模様だ。
Business Insiderが11月1日、OpenAIの広報担当者に問い合わせたところ、「 『コンピュート・キャンパス(Compute Campus)』という名称は、私たちがAIのために構築しているインフラの規模と役割をより的確に表現しています」と述べたという。さらに担当者は「これらは、コンピューティング、エネルギーインフラ、そして熟練した労働力への長期的な投資なのです」と主張した。
最近のピュー・リサーチによる世論調査によると、米国人の54%がAIデータセンターが環境に悪影響を及ぼすと考えているという。そして、その悪化するイメージを改善しようとする試みの多くは、これまでのところ功を奏していないように見える。
マイクロソフト、Meta、Amazonといった主要IT企業はいずれも、ここ数年でAIデータセンターを各地に建設してきたが、建設開始の際には周辺の地域や学校施設などには多額の金銭的支援を約束するなどして、反発を抑えてきた。

OpenAIはそうした方法に加えて、呼び名を刷新することが、世論の好転にもつながると考えているようだ。広報担当者はAIデータセンターの呼称を変更することで「そのインフラをホストする地域社会が、その形成に関与し、それが生み出す機会を分かち合えるようにしたい」と述べている。
だが、11月3日に迫る米国議会中間選挙においても、AIデータセンターは有権者にとって主要な争点となっており、人々がそれを「コンピュート・キャンパス」と呼ぶようになるかどうかは今後の展開次第だ。
ちなみに似た例と言えるかはわからないが、米国ではトランプ大統領が9月29に、AIの呼び名を、政府内の公式な文書などにおける擁護として「SI」に置き換える大統領令に署名した。
大統領の主張は「米国はSIの分野で世界をリードしており、連邦政府は、これらの技術が秘める可能性と機会を十分に反映した名称を採用すべきだ」というもので、SIは「Super Intelligence」を略した表記とされている。
もともとSIという略称はAGI(Artificial General Intelligence:人工汎用知能)がさらに進化したASI(Artificial Superintelligence:人工超知能)を意味する言葉として使われているため、混乱を招く可能性もある。
しかし、大統領は大手AI企業のトップらにも「AI」ではなく「SI」を用いるよう促したとされており、NVIDIAのジェンスン・フアン氏、xAIのイーロン・マスク氏、マイクロソフトのサティア・ナデラ氏ら一部のリーダーらは、少なくとも大統領令が署名された直後はSNSへの投稿などで「SI」の呼び名を使っていた。
トランプ氏は10月27日、メディアに対して「全ての関連文書やあらゆる場面」で「AI」という呼称を近いうちに禁止するとも述べたが、記事執筆時点でざっと見渡した限りでは、ほとんどのメディアが「SI」を使用していないようだ。
「コンピュート・キャンパス」は普及するだろうか。
- Source: Business Insider
- via: Gizmodo
