米国で失われた利益がTake-Twoに移るだけ?

『GTA6』発売で米国経済に約10億ドルの損失か。150万人が欠勤するとの試算も

多根清史

Image:Rockstar Games

超人気ゲームシリーズの最新作『Grand Theft Auto VI』(GTA 6)の発売が11月19日に迫るなか、米国では本作をプレイするための仮病欠勤により、経済に約10億ドルの損失が生じる可能性があるという。経済学者のホセ・ガルシア・モンタルボ氏が試算した。

これは英語圏のデジタルニュース媒体International Business Times(IBT)が報じたものだ。スペインのポンペウ・ファブラ大学の経済学教授ホセ・ガルシア・モンタルボ氏は、米国の労働者1人当たりの年間平均生産額を約7万ドルとするデータをもとに、短期的な生産活動への影響をを約2%と見積もっている。欠勤者の大半は18~30歳の男性になると予想され、テクノロジー分野が最も大きな打撃を受けると予想している。

さらに、出勤した従業員でさえ、発売初週の雑談や夜更かし、配信の視聴などによって業務への集中力が低下する可能性があるという。

こうした現象は、今回が初めてではない。2013年に前作『GTA V』が発売された際も、米ロサンゼルスやニューヨークなどの都市では、発売当日に18~35歳の労働者の最大6%が仕事を休んだとされている。

一方、IBTは、ゲームプレイのための欠勤で失われる約10億ドルが、パブリッシャーであるTake-Twoの予想収益とほぼ一致すると指摘している。同社CEOは今年度の営業キャッシュフローが10億ドルを超える見通しで、『GTA 6』がその主な原動力になると説明した。ただし、損失額とゲーム会社のキャッシュフロー見通しはほぼ同じ規模だが、両者が直接対応するわけではない。

なお、発売を心待ちにするファンのなかには、仮病など使うことなく、あらかじめ休暇を取得してプレイに備える人もいる。

The Wall Street Journalは、36歳のソフトウェアエンジニアが感謝祭前の週に5営業日の休暇を取り、『GTA 6』をプレイする予定だと報じている。 また、米陸軍ジョージア州フォート・スチュワートの第9旅団工兵大隊は、8月1日~11月14日の間に再入隊した対象兵士に対し、『GTA 6』の発売に合わせて4日間の外出許可を与えると発表している。

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