日本の公道は走れません
車幅3メートル!でも公道を走れる、自称「世界一幅広カー」

YouTubeチャンネル「Prop Department」のクリエイターTyler Fever氏は、1980年代後半から1990年代初頭まで、米国で販売されたコンパクトハッチ、フォードフェスティバを改造し幅約3mの「世界一幅の広い公道走行可能な車」に仕立て上げた。
その姿は、横から見ればただのハッチバック車だが、前後から見ると2台分はあろうかという超ワイドなクルマになっている。通常のクルマなら、横方向には運転席と助手席が並ぶものだが、このフェスティバの場合は運転席、助手席、運転席、助手席と、4つのシートが横一列に並んでいる。なお、この2つの運転席のハンドルは、親子用の2人乗りゴーカートのように連動している。

笑ってしまうのは、余裕の有りすぎる幅のダッシュボードに14個分のカップホルダーが並んでいるところだ。もちろん、そんなカップホルダーは普通には手に入らない。Fever氏は最近手に入れたというBambu Labの3Dプリンター「H2C」を用いて、カップを2個入れられるホルダーを、7個作り、それらを溶着してダッシュボードに装着した。 Fever氏は同様にクルマのフロント部分を飾るグリルパーツも3Dプリントで仕上げている。

難関は、幅広すぎるボディの塗装だ。鮮やかなイエローの塗料をエアブラシでまんべんなく塗っていくが、ルーフの上はそのままは手が届かず、塗るのが困難だ。そこでFever氏は「ボブキャット」というブランド名で知られるコンパクトなスキッドステアローダーのバケットに物流用パレットを固定し、その上に乗ってフェスティバのルーフを塗装するというアクロバット的な塗装テクニックをみせている(安全第一の観点からはあまりおすすめできないが)。
こうして完成した幅広カーだが、実際に公道で走行する様子を見れば、おそらく誰もがあまりの幅の広さに笑ってしまうことだろう。実際、動画のなかでこのクルマに遭遇した人たちはみんな笑顔だ。
今回は幅広すぎるクルマを製作したFever氏だが、以前には同じフェスティバの幅を切り詰めた、「最も薄いクルマ」も製作している。

ちなみに、この動画のフォード・フェスティバはもともとは日本のマツダが5チャンネル体制時代に設計した車両だ。当時はホンダ・シティ、日産・マーチ、トヨタ・スターレットといったコンパクトハッチが人気で、フェスティバもフォードブランドではあるものの、マツダ・オートラマ系列のオリジナル車種として販売され、日本初の電動キャンバストップの搭載なども話題となった。
- Source: Prop Department
