イベントは10月15日(現地時間)になりました
テスラが新たな「電動ファンカー」特許取得。底面からダクト通じ空気排出、ダウンフォース得るしくみ

テスラは2024年1月に米特許商標庁(USPTO)に出願した、自動車底面の空気をリアバンパー内に備える4基のファンで吸い出すことでダウンフォースを得る技術の特許を取得した。特許番号はUS 12,746,987 B1となる。
この特許の仕組みは明快で、車体下面・2本の後輪の間に開けた吸気口から空気を取り込み、それを車体内部を通ってリアバンパーから車体後方へ通じるエアダクトで排出する。ダクト後端には電動の軸流ファンが備えられており、強制的に空気を吸い出すことで、車体が路面に吸い付くしくみだ。車体のリアエンドには、2つ目のディフューザーとして機能する傾斜プレートも取り付けられている。
テスラいわく、レーシングカーなどによくみられる、「パッシブディフューザー」方式では、低速走行時にダウンフォース発生量が低下、逆に高速走行時には過剰な負荷が発生することが多い」という。一方、電動ファンによる強制排気は、車両速度に依存せずにダウンフォースを発生させることができ」、これにより制動時の安定性とコーナリング速度が向上するとのことだ。

EV情報サイトElectrekは、この特許資料に描かれている車種について「Model Sであることは明白」だと述べている。なぜなら、2023年にテスラがこの特許を仮登録した時点では、最もテスラのカタログモデル中最もスポーティな車種がModel Sだったからだ。実際、レースカー仕様に改造したModel SがEVレースに使用されていた実績もある。さらに、特許資料に描かれている車体のシルエットも、Model Sに非常によく似ている。
ただ、テスラは今年4月に14年間販売してきたMode Sの生産を終了、フリーモントの工場はその後、ヒューマノイドロボットのOptimus用に転換されることになった。
となると、今回の特許を活用できるテスラのスポーティモデルは、10月15日に発表イベントを控えている新型テスラRoadsterぐらいしかない。
テスラは昨年にも車体下面の密閉性を高めるサイドスカート付きファンカー技術の特許を取得(US 12,377,920 B1)しており、先週には最大約700kgのダウンフォースを派生するアクティブリアウィング技術も明らかになっている。それらはすべてスポーツカーである新型Roadsterに活用されるべきものと言えるだろう。
ただし、特許はあくまで特許であり、それが製品に搭載されるかどうかはわからない。テスラも、製品化に至っていない特許を数多く取得しているとElectrekは述べている。
テスラは当初、新型Roadster発表イベントを10月1日と告知していたが、天候の問題により15日に延期した。2週間後に、どんなクルマが登場するかいまから楽しみだ。
- Source: USPTO(PDF)
- via: Electrek
