CFW導入にはリスクが伴います

Newニンテンドー3DSでPCゲーム?非公式ながら「GeForce NOW」をプレイ可能にするアプリ

多根清史

Image:Kasumi

NVIDIAが提供するクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」は、サーバー側の強力なハードウェアで負荷の重いゲームを実行し、モバイル機器やVRヘッドセットなどに映像を転送してプレイするしくみだ。

このサービスが、2014年発売の携帯ゲーム機「Newニンテンドー3DS」やその派生機種で利用可能になったと報じられている。ただし、これは非公式アプリ「Kasumi」を通じて実現したという話で、任天堂はこの件に無関係である点にご注意いただきたい。

Kasumiの対応機種はNew 3DS/New 3DS LL/New 2DS LLで、「New」が付かない旧型の3DS/2DSは非対応である。また、Luma3DSなどのカスタムファームウェア(CFW/非公式のシステムソフトウェア)の導入も必要となる。

その仕組みは、NVIDIAのGeForce NOWサーバー上でゲームを動かし、3DS側が映像のデコード、音声再生、コントローラー入力を担当するという形だ。なかでも映像のデコードは、New 3DSファミリーに搭載されたハードウェア動画デコーダーに依存するため、旧機種では動作しない。

GitHubでの説明によると、KasumiはNew 3DSファミリーの制約を前提に設計されている。ストリーミング映像の解像度は最大960×540、秒間フレーム数は30FPSが上限であり、2.4GHz Wi-Fiの制約からビットレートは約1Mbpsを目標値としている。テスト時のネットワーク往復遅延は約60~80msとされる。

Kasumiには、New 3DSファミリーのハードウェアに合わせた各種機能も搭載されている。ゲームごとのボタン割り当てや、ジャイロ照準、ビットレート設定の変更が可能だ。下側のタッチ画面ではL3/R3など3DSに備わっていないボタンの入力もでき、スライドパッドとCスティックはそれぞれ左・右のアナログスティックとして使える。

さらに、GeForce NOWの無料プラン(順番待ちあり、1セッションあたり1時間までの制限あり)も利用可能で、推定の待ち時間表示や、利用可能になった際の通知にも対応している。Steam、Epic Games、Ubisoftなど、対応ストアのゲームにも既存のGeForce NOWライブラリを通じてアクセスできる。

現時点ではパブリックベータ版として、GPL-3.0ライセンスのもと配布されており、CIAまたは .3dsx 形式で導入できる。また、携帯ゲーム機単体での自動アップデートにも対応している。

なお、Kasumiの利用にはCFWの導入が必要となる。CFWの導入や本体改造は公式サポートの対象外となるため、実施する場合は手順やリスクを十分に確認しておくべきだ。

実際にこのアプリを利用するかどうかはさておき、過去の携帯ゲーム機から、現在のPCゲームをクラウド経由でプレイできるようにするという、New 3DSのハードウェアを活用した興味深い試みといえそうだ。

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