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テスラ、新型ロードスターに搭載(?)「700kgのダウンフォース生む」収納式リアウィングの特許出願公開

Munenori Taniguchi

Image:Tesla

米特許商標庁(USPTO)が9月24日に公開した、テスラの「安全機能を備えた展開式アクティブリアウィングアセンブリ」と称する特許出願書類には、通常時は車体にすっきりと収まり、展開されると最大700kgのダウンフォースを発生することが可能な2ピース構造のアクティブリアウィングが記されている。

テスラは2025年8月にこの技術について特許出願を行っているが、現在は放棄済みとされる2025年3月の出願の継続出願として今回の特許を出願しているため、最初の特許から約1年6か月の今月、今回の特許が公開されることとなった。

このアクティブウィングは、メインのエレメント(羽根の部分)と、その3~15mm前方に配置された小型のリーディングエッジスラットの2つの部分で構成されている。

Image:Tesla/USPTO

資料によれば、このリアウィングは完全に収納された状態から完全に展開された状態まで3秒未満で動作を完了できるという。さらにウィング角度によって、DRSモードなるダウンフォース発生量0kgの状態と、最大700kgのハイダウンフォースモードがあり、角度の変更は0.25秒未満で完了するという。

なお、このダウンフォース発生量は、特許出願では、100mph(約160km/h)を超える速度を例に、ハイダウンフォースモードで最大700kgのダウンフォースを発生できるとしている。

また、このリアウィングは走行速度、加速度、ステアリング角度、ブレーキ操作、GPS位置情報、さらに「自動運転センサーデータ」に基づきウィングを自動制御するという。直線区間ではウィングを寝かせ、コーナーやブレーキング時はウイングを立ててダウンフォース発生量を大きくする。さらにGPSによりサーキットなど特定の場所に到達した際には、自動的にサーキットモードに切り替わることが資料に記載されている。

なお、ウィングは最も大きく展開した状態では車体後端よりもさらに後ろへ伸びた状態になる。しかしそのようなウィングは、たとえば自転車やバイクと言った車両が追突するようなケースでは、非常に危険だ。そのため、このウィングには機械式およびセンサー/制御系による2つのセーフティシステムを備えている。

前者は、ウィングに加わる衝撃が設定された力の上限を超えた時にラッチをリリースし、ウィングが車体の後端より外に出ない位置まで折りたたまれるしくみになっている。また後者は、車両が備えるセンサーのデータから追突の発生を予測し、衝突が起こる前にウィングの格納を自動的に開始するようになっている。

Image:Tesla/USPTO

意外なのは、車両が周囲状況を把握するためのセンサー機器としてカメラとレーダーに加えてLiDARも使用すると記されているところだ。テスラ車は長年自動運転システムにLiDARを使用してこなかった。とはいえ、これはあくまで特許出願で想定された構成というだけであり、将来市販されるテスラ車にLiDARが搭載されることを意味しているわけではない。

なお、テスラは今回の特許出願書類の中で車種名を明記していない。そのこと自体は珍しいことではない(特許出願ではほとんどの場合、車種名は明記されない)が、そこに描かれているのは重心が低そうなファストバックタイプのクーペに見える。

テスラが販売あるいは今後販売する可能性のあるクルマのなかでこれに近い車種はテスラ・ロードスターぐらいしかない。とはいえ、新型テスラ・ロードスターはタルガトップスタイルになると言われており、その点ではこの図とも異なる。

Image:Tesla/USPTO

なお、テスラは9月24日に開催した電気トレーラーヘッドTesla Semiのロールアウトイベントで、新型テスラ・ロードスターをチラ見せした。このときに垣間見えた水平のライトバーが一瞬だけ照らされる様子は、この記事の最初に載せた2017年当時のプロトタイプからデザインが変わっていることを示していそうだ。

テスラは10月1日に、テキサス州ウェーコで新型ロードスターの発表イベントを行う予定だ。このウイングが実際にロードスターに採用されるのであれば、このイベントで詳細が明らかになる可能性がある。

テスラはこの発表を大々的に宣伝しており、マスク氏は「忘れられないものになる」と強調している。テスラは最近、ロードスターの予約受付を世界中で再開し、購入希望者が5万ドルで予約枠を確保できるようにした。

さらに、なお、SpaceXのマクレガー試験施設周辺では10月2日まで一時的な飛行制限が設定されている。日程と位置から推測すれば、これはマスク氏が以前に約束した、SpaceX製コールドスラスタによるロードスターの浮上を実演するためかもしれない。

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