約6.5万円で9月下旬発売
Rokidから新AIグラス登場、画面を省いて軽くなった「Style」。実機ハンズオン

Rokidは、AIグラス「Rokid AI Glasses Style」を9月下旬に発売することを発表した。価格は64,990円(税込)。本体カラーは、ブラックとグレーの2色で、グレーは「テック感のある半透明」のデザインだとする。
ディスプレイを搭載しないAIグラスとして、初めてChatGPTとGeminiの両方をサポートするというモデル。同社はディスプレイ搭載の「Rokid AI Glasses」をすでに展開しているが、どちらもフラグシップという位置づけとなる。
眼鏡に近い装着感により、長時間かけていても負担を感じにくいとアピールしている。質量は38.5gで、Rokid AI Glassesの49gよりも軽量だ。注文時のオプションとして、自動調光レンズをはじめ、度付きレンズ、偏光レンズ、カラーレンズなどにも対応する。

同社独自のYodaOSを搭載。AIによる会議議事録や、思いついたことやリマインダーを記録できるボイスメモに対応する。Microsoftによるリアルタイム翻訳を搭載し、オンラインで76言語、オフラインで6言語が利用可能。ハンズフリー通話はヘッドジェスチャーにより、うなずくだけで応答できる。2回タップによるショートカットも搭載。
本体前面にはカメラを搭載し、4Kの写真撮影(3:4と9:16)、3K/30fpsの動画撮影(9:16)に対応する。イメージセンサーには、12MPのソニー「IMX681」を採用。スポーツシーンに対応するという手ブレ補正機能を備える。撮影はボタン操作だけでなく、「ハイ、ロキッド」で起動する音声操作からも行える。

なお、カメラでの録画時にはLEDライトのインジケーターが常時点灯するため、撮影中であることが外部から分かるようになっている。インジケーターを隠したことを検知する機能も搭載する。また、ローカルで撮影したデータはいかなるサーバーにもアップロードせず、すべてグラスとスマートフォン本体に保存されるとのこと。
一方で同社は、「個人のプライバシーや現地の法令を尊重し、撮影や共有を望むかという相手の意思を十分に尊重してください」と、ユーザーに対するマナーの徹底を呼びかけている。
また、2026年9月から日本のユーザーデータはすべて日本国内に保管されることが発表。データセキュリティとプライバシー保護に引き続き注力していくという。また、日本国内にデータを保存することで、AI対話のレスポンスを200ms以内に抑えることが可能になったという。
バッテリー容量は210mAhで、12時間の連続使用に対応する。さらに、別売で専用の充電ケース(12,990円・税込)を用意。航空機グレードのアルミニウムを用いた筐体には3,000mAhのバッテリーを内蔵し、グラス本体を10回充電できる。

そのほか、新たなアクセサリーとして、ワイヤレスコントローラー「Bluetooth Ring」も発表。3,990円(税込)で9月下旬に発売するという。左右ボタンとスクロールホイールを搭載し、人差し指にはめてショートカットや写真撮影といった操作が可能。Rokid AI Glassesでは、スクロールでプロンプターの操作ができるそうだ。

発売前に実機をハンズオン

発表にあたり、実機に触れる機会を得た。本体を手に取ってみると軽く、普通のサングラスとまではいかないものの、鼻にかかる負担感は小さく感じる。
鼻あての位置は調節できないが、シリコン製のクッションが付けられているため、鼻へのあたり具合もソフトだ。また、ヒンジが外側に開くフレックスヒンジなので、かけ外しがしやすい。

注意したいのが質量で、公式でアピールされている38.5gというのはフレームのみの数字となる。実際に計測してみたところ、付属の偏光レンズ(度無し)がついている状態で、45.8gだった。
本体のボタンは1つのみとシンプルなのも特徴だ。右側のテンプル上部にファンクションボタンが1つあり、ここを短押しすると写真撮影、長押しすると動画撮影(短押しで停止)が行える。「ハイ、ロキッド。写真を撮って」と声で撮影することもできる。なお、電源は本体から切ることはできず、アプリから選択する必要があるようだ。

実は右側のテンプルにタッチパッドが仕込まれており、ここを使うことでより多くの操作を行うことも可能。たとえば、ワンタップで曲の再生、スライドでボリューム、ダブルタップで曲送りができる。通話では、応答/終話、マイクのミュートも可能だ。
実際に試したが、両手が塞がっていても気になったことをすぐ聞けるのは便利。返答後にそのまま続けて応答してくれるので、さらに掘り下げて聞くこともしやすい。モデルはデフォルトが自動だが、手動でChatGPTかGeminiを選ぶことができる(ただしバージョン等は表示されていない)。
一方、天気を聞いた際は24℃を「にじゅうしせっし」、電車の案内では約7分を「やくしちぶ」と読み上げるなど、日本語への最適化は途上のようだ。これからのアップデートに期待したい。

スマートグラスは次世代の端末
発表会にはRokid創業者でCEOのMisa氏が登壇し、既存のRokid AI Glassesは、Makuakeの全プロジェクト史上最高の支援を達成したことをアピール。過去13年間の最高記録である6.3億円を予約販売したという。

Misa氏は、かつてPCや携帯電話が時代を担ってきたと前置きし、AI時代にはグラスを「いつでもどこでも対話やコミュニケーションできるもの」として期待していると説明。「スマートグラスがヒューマンマシンインターフェースの中心となり、最も普及する製品、次世代の端末になる」と強調した。
そのような時代に向け、Rokidではデバイスだけでなく「全く新しいインタラクティブなOSとエコシステム」の構築にも注力している。そこで開発しているのがグラス用OSのYodaOSであり、主要な大規模言語モデルのサポートや、音声アシスタント機能などにも対応している。

またYodaOSには、AIエージェントのアプリストアが構築され、開発者によるサービスが各種用意されている。たとえば、食べ物のカロリー推定、運動中のデータ表示、語学学習、ペットの鳴き声からの気持ち推測といったものがあるという。AIエージェント開発プラットフォームも用意されている。
Misa氏は、YodaOSにより、グラスが「周囲の環境を能動的に把握・感知し、ユーザーの意図やニーズを理解し、自ら適切なサービスを提供できる」と説明。新たなAR UIにより、アプリを開くことなく、AIに訪ねたことをGUIで表示できる仕組みを開発したこともアピールした。
- Source: Rokid(YouTube)
