OuraやWHOOPと直接競合することに
アップル「ヘルスケア」アプリが大刷新。Apple WatchのデータをAIで分析、健康年齢やアドバイスも

アップルは先週、再設計したiPhone向け「ヘルスケア」アプリを2026年内に提供する予定だと発表した。
新しいヘルスケアアプリは従来通り、Apple Watchなどから収集した健康・運動データを蓄積しながら、睡眠やフィットネスなどのデータを解釈し、利用者に示唆を返す方向へと転換しているようだ。これはWHOOPやOuraといった競合他社のアプリに近づく動きである。
現在のベータ版アプリには、新たな「Insights」タブが追加されている。睡眠、フィットネス、準備度(Readiness。その日にどの程度活動や運動に取り組めそうかを示すコンディション指標。Apple Watch Series 12およびUltra 4限定)などのカテゴリーについて、日々の指標や傾向を一覧できる。

また、「Longevity」タブには、いくつかのまったく新しい機能がまとめられている。まず「Health Age(健康年齢)」は、Apple Watchが収集したデータを使い、健康指標が実年齢に対してどのような水準にあるかを示すものだ。
さらに、柔軟性、筋力、バランス、動作メカニクス、VO2 maxを測定する運動能力の評価機能も含まれているという。アップルの説明によると、健康分野の専門家による文章や動画の解説も、ユーザーのデータに応じて動的に表示される仕組みが提供される予定とのことだ。
そして現時点では未実装ながら、Insightsタブの要約内容のパーソナライズ、個人向けの推奨事項、米国の臨床検査会社Quest Diagnosticsを通じて臨床検査を申し込み・予約できる機能なども追加される予定だ。
これらの新機能を合わせると、Apple Watchとアップル純正ヘルスケアアプリは、OuraやWHOOP、Google/Fitbitなどの競合サービスと直接競合することになる。3社ともAIや独自ソフトウェアを活用して収集したデータをスコア化・解釈し、ユーザーに行動の目安を提示してきた。アップルも、そうした領域に本格参入することになる。
アップルは刷新したヘルスケアアプリの正式リリースについて、「年内(later this year)」以上の具体的な時期を発表していない。しかし、すでに開発者向けベータ版に登場していることを考えると、正式公開までそれほど長くはかからない可能性があるとEngadgetは伝えている。
その後、iOS 27.2の開発者向けベータ版で提供を開始したと、米Engadgetが報じている。
なお、Apple Watchやヘルスケアアプリの機能提供は、国や地域によって異なる場合がある。たとえばApple Watchの心電図機能も、日本での提供は米国から約2年遅れの2021年1月に提供開始された。今回も臨床検査の申し込み・予約など米国限定の機能が含まれており、日本で実際にどの機能が利用できるのか、続報を待ちたい。
