米国政府のおかげで儲かってます
中国AIチップメーカー、前年同期比約2000%の増収を記録。米国のチップ輸出規制で逆に国内需要つかむ

今年1月に香港証券取引所に上場したばかりのAI・科学技術計算向けGPU(GPGPU)チップメーカーBiren Technologyは、、2026年上半期の売上が前年同期比1998%の急激な増収となった。Jon Peddie Researchの報告によると、その理由は米国による中国へのGPU輸出規制による国内企業への需要増加が背景にあるという。
中国のAI・GPU市場に詳しい人たちには、Biren Technologyの名はすでに知られていることだろう。Birenの売上高は2025年下半期から上昇し始め、同年の年間売上高は1億5417万ドルに達した。同社のハイエンドAI GPU製品は、少なくとも資料からはNVIDIA製チップに遜色ない性能を有しているように見え、さらに新たなAIアクセラレーターの開発にも着手している。
ただし、それでも同社は5620万ドルの損失を計上している。これは、さらなる需要増を見込んでAIアクセラレーター、光相互接続されたラックスケールソリューション、ソフトウェアなどの新製品への投資を継続したためだ。また、売上に関する数字だけを見れば絶好調ではあるものの、同社の中国国内のAIアクセラレーターの市場シェアは依然として3%未満だったと、台湾の市場コンサルティング会社TrebdForceは報告している。それはもともとが小規模だったためであり、絶対的な規模で見ると依然としてBirenは小規模なAI GPUメーカーであることに変わりはない。
いまだ中国のAI GPU市場はNVIDIAが97.6%と圧倒的なシェアを占めてているのが実際のところだ。また、米国が中国へのGPU製品の輸出を規制したところで、同国内におけるAIトレーニングAIのトレーニングおよび推論に対する需要が減退するわけではない。結果的に、中国国内のAI GPUメーカーがその需要の受け皿となりつつあるのが現状だ。
中国には他にもHuaweiをはじめとする大手AI GPUメーカーがいくつかある。Birenのような成長著しい企業がそれら大手メーカーと競争できるだけの高性能な製品とm十分な製造能力を確保していけるかが、今後注目すべきところと言えそうだ。
- Source: Biren Technology
- via: Jon Peddie Research Tom's Hardware
