まだ暫定的な判断、最終決着はまだ

新「Twitter」名乗るサービスに対し、裁判所が名称使用を仮差し止め。一方「tweet」と鳥ロゴの使用は認める

多根清史

Image:Mamun_Sheikh/Shutterstock.com

2026年8月末、スタートアップ企業Operation Bluebirdは、新たなSNS「Twitter.now」をオープンしたと発表した。これはイーロン・マスク氏が旧Twitter社を買収し、サービス名をXにリブランドした際に「Twitter」関連商標などをXが放棄したと主張し、それらの商標を引き継ごうとする試みだ。しかしXは裁判所に、Operation Bluebirdによる「Twitter」関連商標の使用を阻止するための仮差し止め命令を申し立てていた。

この争いについて、米デラウェア連邦地裁は「Twitter」関連商標をめぐるX側の主張を認め、Operation Bluebirdが「Twitter」の名称を使用することを禁じた。その一方で、「tweet(ツイート)」と旧Twitterの鳥ロゴについては、Xが商標を放棄したとOperation Bluebird側が立証できる見込みが高いとして、Xによる使用差し止めの申立ては認めなかった。

この判断を受け、Operation Bluebirdはサービス名とドメイン名を「Tweet.app」へ変更したことを明らかにしている。

まず、Xが「Twitter」の商標権を放棄したとは認められないとの暫定的な判断では、App Store上のXアプリの説明に「Welcome to X (formerly known as Twitter)」(ようこそX〈旧Twitter〉へ)と書かれていることが、中心的な証拠のひとつとされた。Xの法務ディレクターであるナセル・バシール氏は、この「formerly known as Twitter」という括弧書きを意図的に加えたと証言している。

一方、コルム・コノリー首席判事は意見書のなかで、「Tweet」という言葉と鳥のロゴについて、Operation Bluebird側が「X Corp.がTweet商標および鳥のロゴの真正な使用を中止したこと、ならびにこれらの商標の使用を再開する意思がないことの双方を立証できる見込みが高い」との見方を示した。その際、マスク氏がXへのブランド変更にあたって「すべての鳥に別れを告げる」と投稿したことや、「バーナーでTwitterのロゴを建物から切り離す」と述べたことも引用している。と述べたことも引用している。

ただし、今回の決定は本案の最終判決ではなく、あくまで仮差し止めをめぐる暫定的な判断である。現在、Xが多くの場面で「X」という名称を使っている状況を踏まえ、Xが最終的に「Twitter」関連の各商標について権利を保持しているのか、それとも放棄したのかを判断するため、訴訟は今後も続くことになる。

Operation Bluebirdのコーツ氏は「Tweet.app」へのブランド変更について、TechCrunchへのメールで「彼らは鳥を手放し、tweetも手放した」と述べている。

「tweetとは、そもそも企業のことではない。一人の人間が何かを発言することだ。企業がその言葉を置き換えようと3年間試みても、この言葉が生き残ったのは、人々がそれを使うのをやめなかったからだ。それが誰のものなのかを物語っていると、われわれは考えている」とのことだ。

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