折りたたみiPhoneは究極のステータスシンボルに?

折りたたみiPhoneは30万円超、MagSafe対応か。しかし「必需品ではなく、欲しい人が買う品」と著名記者語る

多根清史

Image:tinhkhuong/Shutterstock.com

アップルは日本時間9月10日午前2時より「おはよう世界。(Surprise and Shine)」イベントを開催する予定だ。このイベントでは「iPhone 18 Pro」モデル2機種に加えて、初の折りたたみiPhoneが発表されると見込まれている。

いつものように、アップルのイベントが近づくにつれ新製品に関するうわさや予想が続々と出てきているが、新製品ニュース・レビューサイトのTom’s Guideは、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者に対して折りたたみiPhoneについてまさに根掘り葉掘りとたずねた動画をYouTubeに公開した。

動画の暴徒では、ガーマンに対しいきなり「折りたたみiPhoneはいったい誰が必要としているのか?」とSNS上でよく見かける疑問をぶつけている。これに対しGurman氏は「必需品ではない。欲しい人が買うものだ」と答えている。そしてそれは「究極の見せびらかしであり、究極のステータスシンボルになるスマートフォン」だと位置づけた。

さらに、「超高度なヒンジを備え、iPadほどの大きさに開けるという理由だけで、スマートフォンに2000ドル以上を費やす必要があるとは、とても真顔では言えない」と、きっぱりと述べている。

14分半に及ぶ動画でガーマン氏が語ったなかでは、磁石で位置合わせをするワイヤレス充電「MagSafe」への対応が注目ポイントかもしれない。ガーマン氏は折りたたみiPhoneには望遠カメラが搭載されないとしている。その理由として巷で有力なのは、本体の薄さを優先した結果というものだ。

一方、MagSafeに対応するにも、本体に磁石パーツを内蔵する必要があり、厚みは増す方向になる。これまではMagSafeを採用するかしないかで、さまざまな噂が飛び交っていた

しかしアップルの未発表情報の発信源として名高いガーマン氏はMagSafeに「対応する」と述べている。それが事実なら、すでに手元にある各種MagSafeアクセサリーが折りたたみiPhoneにも流用でき、新たに充電器を買い揃える必要はないことなる。

もちろん、ガーマンの発する情報にも誤りが含まれることはある。だが、これまで積み上げてきた実績と情報量の多さを考えると、ガーマン氏の発言によってMagSafe対応するといううわさが、さらに有力になったと言えるかもしれない。

そのほかにも、動画でガーマン氏は折りたたみiPhoneに関して数多くの興味深い情報を語っている。それらを以下にまとめた。

製品の位置づけと戦略的な狙い

  • アップルは折りたたみ画面につきWebブラウジングや、カメラの大きなファインダーとしての用途をアピールする見込み。なかでも最も大々的に宣伝するのは、動画視聴となる。
  • 画面を縦長ではなく幅広・短めにした理由は、横向きでの動画鑑賞だけでなく、Instagram、TikTok、YouTubeなどの縦型動画を見るのにも適しているため。
  • 本機の登場はアップルにとって大規模なマーケティングとなり、他のiPhoneラインナップにも好影響(ハロー効果)をもたらすほか、中国市場での後押しにもなる。

ディスプレイや外観の仕様

  • カバー(外側)ディスプレイは約5.5インチ。iPhone miniより少し大きいものの、縦が短く横に広い比率のため、コンパクトに感じられる。
  • メイン(内側)ディスプレイは約7.8〜8.0インチで、iPad miniよりわずかに小さいサイズ感となる。
  • 画面の折り目は完全には消えていないものの、かなり目立たない。強力なヒンジを採用しているため、既存の他社端末のように経年劣化で折り目が悪化しにくい。
  • 折りたたみ端末は壊れやすいという課題に対し、iPhone 17 Pro MaxやiPhone Airと同等レベルの耐久性を目指して開発されている。

マルチタスクやゲームなどソフトウェア体験

  • マルチタスク体験は「iPhoneとiPadの中間」に位置づけられる。
  • iPad ProのようなMac並みのマルチタスクにはならないが、iPadのようなアプリレイアウト、2つのアプリを並べて表示する機能、アプリ間でのドラッグ&ドロップが可能になる。
  • アップルは画面サイズに応じたアプリの自動リサイズ対応を進めている。iOS 27にも折りたたみ機を強く示唆する開発者向けツールを投入しているため、Android勢とは異なり、「初日から」完成度の高いアプリエコシステムを提供できる。
  • 外出先でのゲームには最高の端末になるはずだという。端末の下側の角に親指を置き、ジョイスティックのように操作するプレイスタイルを想定しており、レースゲームやシューティングゲーム、あるいは『Grand Theft Auto』などのタイトルを例に挙げている。

ハードウェア・機能面

  • 最新の「Pro」チップと、アップル自社設計のモデムを搭載する。
  • カメラは標準(広角)と超広角のみで、望遠レンズは非搭載となる。
  • 生体認証はFace IDではなくTouch IDになる見通し。ただし、アップルユーザーはMacやiPadでTouch IDを日常的に使っているため、大きな問題にはならない。
  • MagSafe充電・アクセサリに対応する。

価格と発売スケジュール

  • 価格は2000ドル以上。Proモデルでも2TB構成ではすでに2000ドルに達しているため、本製品もストレージ容量によっては2000ドル台をかなり上回る可能性がある。
  • 発売はiPhone 18 Proモデルと同時、あるいは数週間以内の近いタイミングになる見込み。10月下旬や11月への大幅な延期、サプライチェーン上の問題があるとは考えていないという。

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