イーロン・マスク氏は「Twitter」のIPを放棄したと主張しています

新たなSNS「Twitter.now」がオープン

Munenori Taniguchi

Image:Twitter.now

スタートアップ企業Operation Bluebirdは、いまやXに変貌したTwitterの名称や意匠を復活させるべく、新たなSNS「Twitter.now」をオープンしたと発表した。

同社の共同創業者の1人で、かつてTwitterで商標弁護士を務めた経歴もあるスティーブン・コーツ氏は「我々はリリースまで何か月も待ってきたが、もうこれ以上待つつもりはない」と述べている。

Operation Bluebirdと言えば昨年12月、イーロン・マスク氏がTwitterの社名をXに変更した際に、Twitterのアイデンティティと知的財産権が放棄されたと主張して「Twitter.new」というサイトを公開したのを覚えている人はいるだろうか。

同社はその後、米特許商標庁に「Twitter」や「Tweet」などの商標登録を抹消するよう申し立てる請願書を提出している。

Xはこれに対し、裁判所にTwitterの新バージョンを立ち上げようとする動きを阻止するための仮差し止め命令を出すよう求めた。だが、今年4月に行われた審理では、判事はXがTwitterのロゴマークや「tweet」という単語、そしておそらくは「Twitter」という名称についても知的財産権の主張を放棄したと考えられる、との暫定的な判決を下した。ただし、判事はまだXに対し商標放棄を命じる書面を発行していない。

Image:Twitter.now

新たにオープンしたTwitter.nowは、元TwitterであるXとはまったくの無関係であることを強調しつつ、かつて見慣れた青色を基調としたランディングページで、その正当な後継であることを人々にアピールしようとしている。

Ars Technicaによれば同サイトは、SNSとしての建て付けも、かつてのTwitterやその派生サービスに使い勝手などがよく似ており、返信やリツイート機能も備えていると伝えている。

さらに新しい注目機能として、SNSに投稿されるすべてのツイートを、「Vera」と呼ばれるGeminiベースのリアルタイム真偽判定エンジンで自動的にファクトチェックするしくみになっていることも紹介している。

コーツ氏は、「我々は言論の自由を主張するのであって、リーチの自由を主張するのではない。人々が言いたいことを言えるようにすることを望んでいるものの、それと同時に、有害であったり金銭目的の不正確なバイラルコンテンツに縛られないプラットフォームを構築したいと考えている」と述べた。

新しくオープンしたTwitter.nowは、そのトップページでユーザー登録を呼びかけているが、参加するには「Founder」か「Fighter」かを選ぶ必要がある。

この2種類のアカウントはいずれも有料で、20ドルのFounderは、Twitter.nowの創業時登録者として#00001から始まるシリアルナンバー入りのバッジが付与される。一方、40ドル以上を支払う必要があるFighterは、Founderの特典に加えて専用のバッジが用意され、Founderとの差額は「ゴリアテ」との戦いに用いられるのだという。

このページではダビデとゴリアテと称して「彼は世界一の大富豪です。彼にはお金があり、私たちには使命と人材があります」と述べており、ゴリアテがマスク氏またはXを指していることは明らかだ。

コーツ氏はLinkedInへの投稿で人々に「Xのことは忘れてください」と述べているが、いざ登録しようとするユーザーにXへの対抗意識をゴリゴリに示すのは、印象面であまり良くないようにも思える。

また有志ではなく、アカウント登録希望者全員から登録料を徴収することに抵抗を感じる人も多そうだ。そして、先にTwitter.newでアカウント名の予約を受け付けた十数万人の扱いについても説明がない。

一連の争いを追跡している商標弁護士のジョシュ・ガーベン氏は、Operation BluebirdはXがTwitterの商標を放棄したという「実行可能な法的理論」を得たかもしれないが、これは明白な訴訟結果ではないと指摘している。そしてArs Technicaに対してOperation Bluebirdの「Twitter」の新規商標登録の動きが、今後さらなる悶着を起こす可能性が高いと述べている。

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