USI規格のスタイラスに対応か
「Pixel Tablet」はスタイラス対応? 認証機関のリストに謎の“Google製タブレット”を発見
Googleは今月11日、タブレット「Pixel Tablet」を2023年発売に向けて開発に取り組んでいることを発表した。その詳細なスペックは明かされていないが、それらしきデバイスがUniversal Stylus Initiative(USI)製品リストに登場したことが報じられている。
USIとは、スマートフォンやタブレット、PCなどのタッチスクリーン機器で共通に使えるスタイラスの技術標準を推進している非営利団体のことだ。Googleは2018年に参加し、すでにUSI規格に対応したChromebookの複数モデルが販売中である。また今年2月に発表された新規格「USI 2.0」は最新のNFCワイヤレス充電に対応がうたわれている。
さて、テックメディアNugizは「USI認証を受けた製品リストの中に、Google製品が追加されたことを発見した」と報告している。製品名は「Tangor」であり、モデルは単に「タブレット」と記されている。
先のイベントでは、Googleはステージ上で「Pixel Tablet」と肉声で言っており、特に文字のクレジットやロゴが出されたわけでもない。そのため「Pixel Tablet」は仮名に過ぎず、実際の製品名かどうかも分かっていないのが実情だ。また認証機関のリストに、発売時の製品名がそのまま登録されるとも限らず、「Tangor」がブランド名かどうかも不明である。
確かなことは「Googleがタブレット製品を発売すると予告し、その後にUSIにタブレット製品の届け出をした」という事実だけだ。それでも、Googleがタブレット製品の発売に向けて準備を進めている可能性は高まった格好だ。
今回のTangorとPixel Tabletが同じものであると仮定すると、少し奇妙にも思える。なぜならGoogleは「Pixelの完璧なコンパニオンになる」設計や「外出先と自宅の橋渡し」になることに言及していたが、それは着脱式のベースを備えたスマートディスプレイ的な製品を連想させる。持ち運ぶにせよ家庭内モバイルに留まるものに、「紙とペン」的に軽いデバイスと相性のいいスタイラスがそぐうかどうかは疑問だ。
またUSI規格のスタイラスは充電が必要となるが、どうやって給電するのか。他社製品ではUSB-C充電やAAAA電池(単6電池)などを使っているが、もしかすると最近のiPadのように「磁石でタブレット本体に密着させ、ワイヤレス充電」となるのかもしれない。
Googleは「Pixel C」(日本未発売)を2018年に販売終了して以来、長らくAndroidタブレットから遠ざかっている。それだけに「Pixel Tablet」の発表はGoogle製タブレットの復活として注目を集めているが、それに応える高性能や豊富な機能を期待したいところだ。
- Source: Nugiz
- via: 9to5Google