有線Ethernet接続で動画視聴のみ、AIを求めないなら買い換えの必要は薄いかも

新型Apple TV 4Kに最新予想、Siri AI搭載など「5つの進化ポイント」

多根清史

Image:Michael Derrer Fuchs/Shutterstock.com

アップルのセットトップボックス「Apple TV 4K」は、現行の第3世代モデルが2022年11月に発売されて以来、後継モデルが登場していない。アップル製品としては比較的安価な位置づけであり、後継機を待つユーザーもいるが、アップルから公式な発表はこれまでない。

そうした状況のなかでも、次期モデルに関する噂は五月雨式に出てきてはいる。これまでのリーク情報を総合すると、次世代Apple TV 4Kには少なくとも5つのアップグレードが期待できるようだ。ここで、それらを整理しておこう。

A17 Pro以降のチップを搭載

米MacRumorsのライターAaron Perris氏が「アップルのコード」を調査した結果によると、次期Apple TVにはA17 Proチップが搭載される可能性があるという。A17 ProはiPhone 15 Proに搭載されたほか、第7世代iPad miniにも採用されている。現行モデルはA15チップを搭載しているため、A17 Proであれば2世代分の更新となる。

ただし、A17 Proは登場から約4年も経っていることから、A18 ProやA19 Proを搭載する可能性も指摘されている。とはいえ、もしA17 Proを搭載しても操作レスポンスの高速化に加え、ハードウェアレイトレーシングによるゲーム描画性能の向上が期待できるだろう。

RAMが8GB以上に増加

次期Apple TVがA17 Pro以降のチップを搭載する場合、現行モデルの4GBから倍増し、少なくとも8GBのRAMを搭載する可能性が高い。A17 Proは仕様上、搭載するRAMは8GBのみだからだ。ちなみにA18 Proも8GB RAMを搭載するが、A19 Proは12GBに増えている。

このRAM増量により、一部のApple Intelligence機能、特にSiri AI関連の機能に対応できるようになる可能性がある。

Siri AIに対応

米9to5Macは、tvOS 27の開発環境から、アップルのSiri AI関連とみられる「campo」という表記が発見されたと報じていた。また、アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman記者も、新型Apple TVはSiriの大幅アップグレードが完成するまで発売を遅らせる可能性が高いと主張している。

Wi-Fi 7対応のN1チップ

2024年、Gurman氏は次期Apple TVに、アップルが独自開発したWi-FiとBluetoothの統合チップが搭載されると述べていた。これは、おそらくその後iPhone 17シリーズとiPhone Airで初採用されたN1チップを指しているとみられる。N1チップはBluetooth 6およびWi-Fi 7に対応しており、現行Apple TVのBluetooth 5/Wi-Fi 6からアップグレードされることになる。

新型Siri Remote(リモコン)

Gurman氏の報道およびmacOS 26.7のコードから得られた情報によると、新型Apple TVにはアップグレードされたSiri Remoteが同梱される可能性が高い。ただし、具体的な形状や新機能は今のところ不明である。

MacRumorsは、新型Apple TVが今年9〜10月、毎年恒例のiPhoneイベント、あるいはその後に開催されるイベントのいずれかで発表される可能性が高いと予想している。ただし、以前の「2025年末に発売される可能性が極めて高い」との予想も外れていたため、確定情報とはみない方がいいだろう。

また、これまで1万〜2万円台だったApple TV 4Kの国内価格は、今年6月に3万〜4万円台へと大幅に引き上げられている。それでも、iPadやiPhoneより安価な位置づけに変わりはない。

とはいえ、上記の予想されるアップグレードは、おおむね「アプリやゲームの性能向上」「無線LANの高速化」「Siri AIが利用可能になる」の3点にまとめられる。すでにApple TV 4Kを所有し、主に動画ストリーミング用途で有線Ethernet接続を使っており、とくにAI機能を求めないユーザーであれば、買い替える必要性は薄い可能性がある。

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