タイトル画像のように装着してはいけません

Valve「Steam Frame」のハウツー動画8本が流出。装着方法やアクセサリーの詳細が判明

多根清史

Image:Valve

Valveは、SteamOSを搭載するスタンドアローン型VRヘッドセット「Steam Frame」を発表済みだが、発売を何度も先送りしている。

当初は「2026年初頭」の出荷開始を目指していたが、2月にはメモリやストレージなど「重要なコンポーネントの供給不足と価格高騰」を理由に、出荷スケジュールを見直すと表明。さらに6月には「今夏に出荷予定」としたものの、具体的な発売日は依然として明らかになっていない。

そんななか、Valveが自社のARM版Steamクライアントの更新データに、8本の公式ハウツー動画を誤って含めていたことが判明した。同社はこの更新データをすぐに取り下げたが、すでにデータを確保していたユーザーらが動画を抜き出し、ネット上で共有している。

流出した動画は、開封、基本的な装着方法とアイスペーサーの取り付け、瞳孔間距離(IPD)調整ホイール、サインイン方法、ワイヤレスアダプター、人間工学に基づくアクセサリー、コントローラー用ハンドストラップの取り付け、ヘッドストラップおよびライトブロッカー(光漏れを防ぐ)の取り付けを紹介する8種類である。

ハウツー動画はいずれも、楽しく観られる内容となっている。とくにサインイン解説動画では、VRコントローラー経由で仮想キーボードを使う方法や、スマホのモバイルアプリを使う方法のほか、「ヘッドセット内の画面にQRコードを表示させ、スマホのカメラでズームして読み取る」という方式も紹介されている。この最後の方法については、動画のナレーションも「正直言うと、これは変なサインイン方法だ」と認めている。

装着方法を解説する動画では、正しい付け方を示す一方で、あえて滑稽な例――ヘッドセットを口の上にかぶせたり、ポーチのように持ち歩いたりする様子――も紹介されており、これもValveらしいユーモアにあふれている。

興味深いのが、スライド式ロックを備えた瞳孔間距離(IPD)調整ホイールだ。発表当時から手動IPD調整であることは公表されていたが、改めてディスプレイ上部のダイヤルを回して調整する機構や、ヘッドセット内部に「IPD Lock」と読めるスライド式ロックがあることを確認できる。

さらに、Valveがいう「人間工学に基づくアクセサリー」の詳細も明らかになった。コントローラー用のハンドストラップ、頭頂部を通る追加のサポートストラップ、鼻が小さいプレイヤー向けの延長型ライトブロッカーなどが含まれる。

Steam Frameの柔らかなフェイスガスケットと、メガネ使用者向けオプションのアイスペーサーは磁石でヘッドセットに取り付ける仕組みで、簡単に着脱できるモジュラー構造となっている。また、充電ポートは背面のヘッドストラップに内蔵されたバッテリーパックにあり、初回使用時にはUSB-Cケーブルで充電する必要がある。

Valveは依然として、Steam Frameの正式価格を発表していない。本製品はスタンドアローン型VRヘッドセットとしては多めの16GB RAMを搭載しているため(Meta Quest 3は8GB)、最近のメモリ不足・高騰を考慮すると、かなり高額になる可能性がある。

同社が6月に発売したPCゲーム機「Steam Machine」も国内価格が約19万円からとなっており、お手ごろな価格を期待していたユーザーからは嘆きの声が上がっていた。それでも初回販売の開始直後に完売したこともあり、Steam Frameも価格がいくらになろうと、争奪戦になるかもしれない。

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