そっくりと噂の「iPhone Ultra」は大丈夫?
「Galaxy Z Fold8」をiFixitが分解、判明した弱点

サムスンの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold8」は、薄く軽い筐体や折り目の目立ちにくい内側ディスプレイなど、洗練されたフォームファクターが注目を集めている。おなじみの修理業者iFixitが本製品をさっそく分解したところ、故障や修理のしやすさをめぐる数々の課題が明らかとなった。
iFixitは、Galaxy Z Fold8が標準的なプラス/JISネジを使用していることや、メイン基板に直接はんだ付けされていないモジュール式USB-Cポートを採用していることを、修理しやすさのプラス材料として評価している。
また、新たにシリコンカーボン負極を採用したデュアルバッテリーは、容量が18.68Wh(Fold7比で約8.8%増加)となっている。各セルには引き抜きタブが設けられており、交換そのものはしやすい。
しかし、そのうち1つへアクセスするには外側ディスプレイを取り外す必要があり、バッテリーを交換するだけでも高価な部品を損傷するリスクが伴う。

さらに困難を極めるのが、内側ディスプレイやヒンジを修理する場合だ。iFixitの分解作業中には、内側スクリーンを囲むプラスチック製ベゼルが欠けてバラバラになり、最終的には繊細な折りたたみOLED(有機EL)パネルまで破壊してしまった。
また、IP48の保護等級は、防水性能(8)が高い一方で、防塵性能(4)は1mm以上の異物に対する保護にとどまり、完全な防塵構造ではない。実際、iFixitが微細なUVパウダーを吹きかけるテストを行ったところ、ヒンジ内部に粒子が侵入し、ガリガリという異音や開閉動作の不具合を引き起こしている。

基板やバッテリーなど主要な電子部品への粉じん侵入は防げているものの、ヒンジ部分には大量のパウダーが溜まる構造となっているわけだ。
一方、サムスンが折りたたみディスプレイに導入した新技術「Flex Titanium」も、今回の分解によって確認された。髪の毛の約3分の1という極薄かつ高剛性のチタン合金フィルムをOLED(有機EL)の下層に置き、その下にパンチング加工されたチタンプレートを配置することで、画面の折れ目を軽減するというものだ。
最終的にiFixitは、Galaxy Z Fold8の修理しやすさを10点満点中4点と辛めに評価している。上記したバッテリー交換手順の複雑さや、ディスプレイ分解時の破損リスクの高さ、プラスチック製ベゼルの取り外しにくさに加え、純正交換用パーツの入手しにくさも考慮した結果である。前モデルFold7についても、純正パーツが十分に流通していないと指摘している。
アップル初の折りたたみiPhone「iPhone Ultra(仮称)」も、Galaxy Z Fold8に近いフォームファクターになると予想されている。パスポートに近い4:3の画面構成に加え、閉じた状態で5.5インチ、開いた状態で7.6インチというサイズもほぼ同じと噂されており、著名リーカーが両者のモックアップを比較する画像をシェアしていた。
iPhone UltraもGalaxy Z Fold8と同じ弱点を抱えるのか、それともアップル独自の設計によって克服しているのか。実際の製品が発売され、検証されるのを待ちたいところだ。
- Source: iFixit(YouTube)
- via: Android Authority
