ガラスの成形×光の扱いでベゼルを見えなくする方向
「1枚のガラス板に見えるiPhone」へ前進か。サプライチェーンで画面が確認?

アップルが2027年の発売を目指していると噂されるiPhone 20周年特別モデル(通称、iPhone 20 Pro)をめぐり、計画を断念したかどうかについて相反する報道が飛び交っている。そんななか、実際にiPhone 20 Pro向けディスプレイをサプライチェーンで確認したとの証言が現れた。
この議論のきっかけは、米投資銀行ジェフリーズのアナリスト、Edison Lee氏が顧客向けに出したリサーチノートだ。同氏はアップル株の格付けを引き下げた理由のひとつとして、20周年記念iPhoneが開発中止になった可能性を挙げた。
本製品は全面ガラスを強く意識したデザインへ刷新され、早ければ2027年に発売されるとみられていた。しかしLee氏のサプライチェーン調査では、「低い歩留まりにより中止された」ことが示唆されたという。このメモを受け、アップルの株価は一時2.8%下落している。
しかし直後、BloombergのMark Gurman氏は、それは事実ではないと否定した。この「ガラスのような外観を採用した」iPhone Proモデルは順調に開発中であり、「アップルの製品ロードマップは変わっていない」と関係者に確認したとのことだ。
それに続き、中国のリーカーDigital Chat Station(DCS)氏も、この件について情報を発信した。同氏によると、iPhone 20 Pro向けのディスプレイがアップルのサプライチェーンで確認されたという。
アップルは「縁のない4辺曲面」を、平らな2Dディスプレイと四辺が曲面状になったガラスカバーを組み合わせることで実現すると考えられるとのこと。ガラスの形状と光の屈折を利用し、ベゼルがほぼ消えたような見た目を狙うという。さらに「Liquid Glass」風のUIを組み合わせることで、ハードとソフトの両面からガラスの表現を徹底的に追求しようとしているようだと述べている。
これに先立ち、別の著名リーカーIce Universe氏もiPhone 20 Proの画面について、「光学的な屈折、導光構造、そして慎重に設計された視覚的錯覚」を高度に組み合わせることで、「ベゼルがほとんど視界から消えながら、端の表示も自然で乱れのない」画面になる可能性があると伝えていた。
DCS氏とIce Universe氏の発言はほぼ一致している。実際にディスプレイそのものを側面まで回り込ませるのではなく、ガラスの成形と光の扱いによって「境界のない画面」に見せる方向性のようだ。
かつてアップルの最高デザイン責任者だったジョニー・アイブ氏は、「1枚のガラス板のように見えるiPhone」を目指していた。iPhone 20 Proがそのビジョンを完全に実現するわけではないにせよ、その方向へ進む大きな一歩となるのかもしれない。
