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ウクライナ貨物機に接近の不審ドローン、空港内バス運転手が「キックで撃墜」。後に爆薬搭載が判明

Munenori Taniguchi

Image : K-FK / Shutterstock

8月4日から5日にかけての深夜(現地時間)、ドイツの空港に駐機していたウクライナの「世界最大級の輸送機」An-124に、不審なドローンが接近しようとしているのが発見されたが、近くにいたバスの運転手がそれを墜落させて無力化した。

NATOの戦略空輸国際ソリューション(SALIS)の主要基地としての役割も果たしているライプツィヒ・ハレ空港で発生したこの事件は、5日に日付が変わろうとする頃に起こった。

当時、空港職員は地面すれすれを這うように飛行する謎のドローンを発見した。明らかに不審なそのドローンは、おそらく空港のドローン防御センサーによる探知を回避するために改造されているようだった。

しかし、そのドローンは貨物機に近づき切る前に、通りかかったバスの運転手に発見された。そして、明らかに不審であると判断した運転手は、なんとそのドローンを蹴り飛ばして墜落させ、飛行不能状態にすることに成功した。

ドイツのアレクサンダー・ドブリント内務大臣は記者会見で、このドローンにはこぶし大の包みが搭載されていたと記者会見で述べた。どうやらそれは性能プラスチック爆薬の一種であるセムテックスだったとみられている。バス運転手のキックで墜落したにもかかわらず、幸いにも起爆装置が機能しなかったようだが、もしそれが爆発していたら大惨事になっていた可能性があったわけだ。

ドイツ連邦議会内務委員会のデトレフ・ザイフ議員は、バスの運転手の行動を「非常に大胆かつ勇敢なものだったが、同時に非常に危険なことでもある」と語った。ただ、運転手の介入によって「計画された攻撃が未然に阻止された可能性はある」とし、その点については運転手を称賛した。

またライプツィヒ・ハレ空港があるザクセン州の内務大臣、アルミン・シュスター氏も、バス運転手の行動を称賛した。だが、「これは決して真似して良い方法ではない。(同様の事案発生時は)われわれに知らせてくれるだけで十分だ」と同氏は地方放送局MDRに語った。

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爆薬を背負った不審ドローンが発見されたことにより、空港は数時間にわたり離着陸を禁止し、全19便が着陸を断念せざるを得なくなった。そして、そのなかの1機だったDHLのボーイング757は、着陸態勢から再上昇する際に空中で何らかの物体に衝突する問題に見舞われた。

幸いにも、機体の損傷は軽微で、DHLはその機体を約270km離れたハノーファー空港に向かわせて緊急着陸させたが、ドイツ当局は、この機体に衝突した物体が、もう一つの不審ドローンだった可能性があるとして調査を進めているという。

ドブリント内務大臣は、今回のドローン襲撃未遂事件の容疑者を公式には特定していない。だが、テロ対策捜査を開始し、「これは外国勢力が関与している可能性のある」「ハイブリッド脅威シナリオ」だと述べた。また内務省はこの貨物機がウクライナへの武器やその他弾薬の輸送準備中だったとの初期の報道を否定した。

なお、ロシア国営テレビに頻繁に登場する親クレムリン派の活動家アレクサンドル・ソスノフスキー氏は、Telegramへの投稿で今回の攻撃未遂はウクライナ機を標的としたロシアの作戦だとの推測を示し、失敗に終わったことを残念がった。

在ベルリン・ロシア大使館は、ライプツィヒ・ハレ空港でのドローン事件に関するコメント要請に応じていない。

ちなみに2024年以降、ヨーロッパの他の空港や軍事基地、港湾、エネルギー施設、工業施設などで数十件のドローン目撃情報が報告されている。今年5月には、ミュンヘン空港でドローンの目撃情報が相次ぎ、24時間以内に2度も閉鎖される事態になった。

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