しかも広告も表示

Windows 11「天気」アプリが重すぎる? 消費RAM「1GB超」との報告

多根清史

Image:sdx15/Shutterstock.com

Windows 11に標準搭載されている「天気」アプリは、1GBを超えるRAMを消費することがあると報告されている。ちょうどマイクロソフトが、RAM 8GB程度のPCでもWindows 11を効率よく動作させるための改善を進めている最中の出来事である。

Windows Latestが公開したテストによると、このアプリは天気予報を表示しているだけで、ユーザーが操作していない状態でも1.2GB以上のRAMを使用していたという。

Wccftechも同様の挙動を確認しており、メモリ使用量は起動直後に約1GB、アイドル時には約500~600MBまで低下するものの、地図のズームや画面遷移といった基本的な操作だけで1.5~1.6GBまで増加するそうだ。RAM 8GBのPCでは、この天気アプリだけでシステムメモリの約15%を占有する計算となる。

これに対し、macOS標準の天気アプリは同様の条件でも250MB未満しかRAMを使用しないとされており、マイクロソフト版は約5倍のメモリを消費していることになる。

Windows Latestによれば、この高いメモリ消費の原因は、天気アプリが完全なネイティブ実装ではなく、Edge WebView2(Chromium系のWeb表示基盤)上で動作する構造にあるためだという。タスクマネージャーでは、天気アプリの配下でChromium由来のプロセスが9個も動作していることが確認されている。

この問題は、メモリが8GBや16GBにとどまるPCでは影響が目立つ可能性がある。天気アプリを起動するだけでメモリへの負荷が高まり、ページファイル(メモリ上の一部データをHDDやSSDへ一時退避させる仕組み)への依存が強まることで、システム全体の動作が鈍く感じられる可能性がある。

また、この天気アプリ内には広告も表示される。Windows Latestによれば、スポンサー付きコンテンツが天気予報フィード内へ直接組み込まれており、天気情報カードとよく似た見た目で表示されるという。マイクロソフトはForeca、欧州中期予報センター(ECMWF)、その他の地域気象機関などから気象データの提供を受けているが、Windows標準アプリに広告が表示されることに対しては批判も集まっている。

マイクロソフトの幹部であるルディ・フイン(Rudy Huyn)氏は、今後はより多くの「100%ネイティブ」なWindowsアプリを開発する方針を明らかにしている。ただし、「天気」のようなMSNブランドのアプリが、最終的にWinUIを用いたネイティブアプリへ作り直されるかどうかは、現時点では不明である。

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