現状のWindows 11で8GBはつらいとの声

Windows 11、8GBメモリへの最適化を予告

多根清史

Image:Nwz/Shutterstock.com

マイクロソフトは今年3月、Windows 11の品質向上に向けた具体的なコミットメントを発表した。その一環として、新たに8GB RAM(メモリ)環境を前提とした最適化を進める方針を打ち出している。

Windows部門責任者のパワン・ダブルリ(Pavan Davuluri)氏は本日、Xに記事を投稿し、これまでのWindows 11の改善状況を説明した。3月以降、同社はユーザーから寄せられた要望への対応に集中的に取り組み、たとえば「更新停止」を35日ごとに無制限で延期できるようにするなど、新機能を順次発表している。

こうした取り組みは現在も続いているが、ダブルリ氏は今回、2026年末までに重点的に進める4つの新たな分野を明らかにした。

  • 導入時のセットアップ:箱から出してすぐの初期設定(Out-of-Box Experience)をより高速かつ効率的にする
  • 8GB以上向けのメモリ最適化:Windowsのメモリ使用量を削減し、ユーザーが日常的に使用するPC全体で高速かつ応答性の高いWindows体験を提供する
  • ファミリー:セットアップを高速化し、家族がペアレンタルコントロールへより簡単にアクセスできるようにする
  • 音声:日常的に利用するアプリ全体で、より自然かつ滑らかな音声操作を実現する

この中でも注目すべきは、RAM容量がわずか8GBのPCでもWindows 11がより快適に動作するよう改善を進める計画だ。今年前半にはMacBook Neoが大きな話題となり、その後はWindows OEM各社もRAM容量を抑えた低価格モデルを相次いで投入してきた。しかし、OSであるWindows自体は依然として、限られたメモリ環境では動作が重いという課題を抱えたままである。

たとえばDellが6月に発表した新型モバイルノートPC「XPS 13」は、学生向け599ドル、一般向け699ドルという価格設定から、「MacBook Neo対抗のプレミアム廉価機」として注目を集めた。ベース構成はRAM 8GBであり、この点もMacBook Neoと共通している。

一方で、画面品質や筐体の質感は高く評価されているものの、パフォーマンス面では「Windows 11で“普通の仕事日”に必要最低限のアプリを動かすには8GBでは足りないという証拠が山ほどある」との指摘もある。チップとOSの両方をアップルが設計するMacBook Neoと比べると、Windows PCには依然として最適化の余地が残されているようだ。

マイクロソフトは3月の時点ですでにリソース消費の低減を約束していた。その後、AIデータセンター需要の拡大によりメモリ不足と価格高騰はさらに深刻化しており、Windows PCのOEM各社にもメモリ容量を抑える圧力が強まっている。マイクロソフト自身も米国で6月に8GB版Surfaceを発売しているが、これは同社が定めたCopilot+ PCの要件である「RAM 16GB以上」を満たしていないと指摘されている。

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