Steam Deck 2にも暗雲か
Steam Deck、値上げ後に販売台数「8割減」との試算

Valveの携帯ゲーミングPC「Steam Deck」が、2026年5月の値上げ後に週販売台数が約82%落ちたと推計されている。2022年の発売以来、同ハードは一貫してValveの「売上高ベースの売れ筋製品」ランキング上位を維持しており、一時的にトップ圏外へ落ちたことさえニュースになるほどだった。
Linux系ゲーム情報サイトBoiling Steamは過去のデータを分析し、注文受付が5月下旬に再開された直後には5位だったSteam Deckが、7月初旬には2週間にわたり14位まで順位を落としたと指摘している。
これは2025年とは対照的である。当時のSteam Deckは売れ筋ランキングで7位を下回ることはなく、トップ5圏外となることもほとんどなかった。その後、Valveは2月からSteam Deckの「断続的な在庫不足」を警告しており、それによりランキング順位が数週間低下した後、5月まで完全に在庫切れが続いていた。
Boiling Steamは、ハードウェア各モデルの平均販売価格(値上げ前後の両方)や、ランキング周辺に位置するゲームの推定週間売上高を前提とした概算計算を行い、そこからSteam Deckの販売台数を推定している。それによると値上げ前の週販売台数である約1万1000台〜1万8000台から、現在では週約1400台〜3000台へと、およそ80%減少した可能性があるという。
もちろん、この推定値にはかなりの幅があるものの、この数字が実態に近ければ、極めて大きな販売減速を意味する。また、売上高ベースでも約72%減とされ、単に台数だけでなく収益面でも大きく落ち込んだとみられている。
Boiling Steamは、この大幅な販売減につき、「Steam Deckの需要を完全に止めてしまった」価格引き上げが原因だとしている。また、RAMとストレージ高騰により、元々の400~649ドルという価格帯から現在の789~949ドルへ引き上げられたことで、ユーザーにとっての魅力が大きく低下した可能性が高い。
一方で、Steam Deckの販売減少は、Valveが現在も一部地域で「断続的に」供給へ影響していると警告している在庫不足を反映している可能性もある。新価格で販売を再開した直後には米国で一時的に在庫切れとなっており、そもそも需要を満たせるほど供給できていない事態も考えられる。
あくまでランキングと価格帯から大まかに需要変化を推測しているに過ぎず、厳密性には欠ける。それでも、Steam Deckの売れ行きが大幅に減速したことは確かだろう。今後メモリ不足・高騰は2030年まで続くとの見方もあり、さらに高性能なモデルの製造コストは膨れ上がる可能性が高い。後継モデル「Steam Deck 2」の実現にも、暗雲が垂れ込めてきたのかもしれない。
- Source: Boiling Steam
- via: XDA
