AIによるファイル名作成にも対応

PFU、スマホで紙をスキャンする「ScanSnap Camera」発表。月額980円からのAI有料サービスも

編集部:平山洸太

「ScanSnap Cloud+」発表

PFUは、スマートフォンのカメラで紙文書を取り込める新機能「ScanSnap Camera」を発表。あわせて、AIを活用した有料サービス「ScanSnap Cloud+」を開始する。ScanSnap Cameraの利用料金は無料。ScanSnap Cloud+は月額980円(税込)からとなっている。

ScanSnap Cameraは、7月14日にモバイルアプリ「モバイル版 ScanSnap Home」のアップデートにより追加となった新機能。これにより、ScanSnapのスキャナーからだけでなく、スマートフォンのカメラからでも紙のスキャンが行えるようになる。

「ScanSnap Camera」

自動クロップや台形補正、背景除去、向き補正、カラー自動判別といった、ScanSnapで培ってきた機能も無料で利用可能。よく使う設定をプロファイルとして複数登録することで、用途に応じて保存先や連携先をワンタッチで選べる。

基本機能については無料で利用可能

さらに有料サービスのScanSnap Cloud+を利用することで「ScanSnap AI」を利用することが可能に。折れや歪みをAIが整える「フラット補正」、撮影時の影をAIが自動で消す「影けし補正」によって、外出先でも “ScanSnap品質” のデータを保存できるという。

補正効果の比較

ScanSnap Cloud+で利用できるScanSnap AIの3つの機能により、スキャンしたデータをより活用しやすく整えることができる。スマートフォンのScanSnap Cameraだけでなく、既存のScanSnapのスキャナーで保存したデータも対象となっている。

具体的には「手書き文字対応OCR」により、手書きの文字もOCRができるようになる。これまでScanSnapシリーズでは活字のデータのみOCRが可能だった。あわせて、活字のOCRの精度も向上するそうだ。

「手書き文字対応OCR」

また「AIファイル名生成」にも対応。AIがファイルを分析することで、分かりやすいファイル名をつけることができ、保存時にファイル名を修正する手間を減らせる。これまで苦手だった、背景にイラストが入った文字やデザインされた文字、チラシのような文書にも使えるという。

「AIファイル名生成」

そして「リンク付きPDF」では、PDFにリンクを埋め込むことで、クリックするだけで各種機能が使えるようになる。日付や住所、QRコード、メールアドレスといった内容をもとにリンクを埋め込み、日付であればカレンダーに登録、住所であればマップを表示、QRコードであればウェブサイトを表示できる。PDFファイルを共有された相手も利用可能となっている。

資料の情報を読み取ってリンクを付与する

ScanSnap Cloud+は、Sプラン(月額980円・税込)、Mプラン(月額1,980円・税込)、Lプラン(月額2,980円・税込)の3プランを用意している。各プランの違いはScanSnap AIを利用できる上限で、Sプランは100ページまで、Mプランは300ページまで、Lプランは600ページまでとなっている。また、Sプランは1か月の無料トライアルに対応する。

なお、ScanSnapブランドは今年で25周年を迎える。ScanSnapは2001年に初代モデルが登場。「とにかく簡単にワンタッチで使えること」をテーマに、ワンプッシュPDFのコンセプトを軸に、様々な進化を重ねてきたとする。面倒な編集の手間がかからない自動画像処理技術を開発し、よりコンパクトで使いやすさを追求したモデル、Wi-Fiで接続できるモデル、クラウド連携できるモデルなどを世に送り出してきた。

25年間進化を重ねてきた

同社取締役 常務執行役員の宮内康範氏は、「もっと簡単に、もっと便利に、もっと自分らしく使いたい」といったユーザーの声が「ScanSnapの進化の原動力」と説明。そういった声と進化してきたのが、ScanSnapの25年の歴史だという。そして新サービスにより「原点である、カンタン・ワンタッチをAIによってもう1段引き上げる」とする。

株式会社PFU 取締役 常務執行役員 宮内康範氏

「これからの紙は単にスキャンして保存する存在ではありません。スキャンしたその時から行動に繋がり、仕事や暮らしを便利なものに変えていく。そういった存在に進化しなければならない、こういう結論に至った」と宮内氏。その上で「ワンタッチでシームレスに皆様の行動を変えていく、それが今回サービスインする、新たなScanSnapの新サービス」であるとした。

また宮内氏は、今回のScanSnap Cloud+は「単なる新たなサービスの追加だけではございません。そういう意味ではなく、この先PFUのScanSnapがどのように皆様の暮らし・仕事を変えていくのか。これは次の50年に向けた第一歩」であるとコメント。これにより、「スキャンをして電子化するだけではなく、紙という情報を有効な資産にステップアップさせる。そして皆様の仕事や生活を大きく変えていく。そういうようなScanSnapワールドを継続、皆様に提供していきたい」と締めくくった。

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