カメラ増やしてバッテリー改善なら妥当か

iPhone Air 2、A20 Pro見送りで標準モデルと同じチップになる可能性

多根清史

Image:goku4501/Shutterstock.com

超薄型フラグシップ機のiPhone Airは、標準のiPhone 17より高価でありながら、リアカメラが1基のみ、バッテリーも1日持たないなどの制約を抱えていたことから、販売面では苦戦を強いられたとみられている。その後継モデル「iPhone Air 2」については、デュアルカメラ化やバッテリー駆動時間の改善によって弱点を補うとの噂が相次いでいる。

そんななか、iPhone Air 2にはProモデル向けの「A20 Pro」ではなく、格下の「A20」が搭載されるとの噂が報じられている。

韓国Naver Blogを拠点とするリーカーのyeux1122氏によれば、iPhone Air 2のリアカメラは48MP+48MP構成になるという。これにより現行Airモデルの大きな欠点の1つは解消される見込みだが、プロセッサーについては「A20シリーズチップセット(2nm)」が採用され、iPhone 18 Pro/Pro Maxや折りたたみiPhone向けのA20 Proより若干性能を抑えた仕様になるとのことだ。

初代iPhone Airに搭載されたA19 Proは、iPhone 17 Proシリーズ版よりGPUコアが1基少ない。アップルは公表していないものの、製造時にフルスペック基準へわずかに届かなかったチップを活用したビニング版(選別品)とみられている。そのためCPU性能は17 Proと同等ながら、GPU性能には一定の差がある。薄型筐体ゆえの放熱性能やバッテリー容量の制約を考えれば、合理的な設計とも言えるだろう。

しかし今回の噂が事実であれば、iPhone Air 2はProモデルとの差別化がさらに進み、搭載チップはベースモデルのiPhone 18と共通になるようだ。RAMやストレージ価格の高騰に直面しているアップルの状況を踏まえれば、こうした妥協を余儀なくされた可能性も考えられる。

もっとも、初代iPhone Airに対する不満は主にバッテリー持ちの悪さに集中していた印象がある。後継機のAir 2では改善されると複数の情報源が伝えているが、一方でカメラを1基追加するのであれば、内部スペースの都合上、単純にバッテリー容量を増やすのは難しいはずだ。

iPhone Air 2ではプロセッサー性能をある程度抑えつつ、製造プロセスを3nmから2nmへ移行して電力効率を高め、結果として駆動時間を改善する――そのようなシナリオには一定の現実味がありそうである。

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