法人にもセレストブルー色を投入

Dynabook、約91万円のプレミアムAI PC「G83R」など法人向けノート3機種

編集部:平山洸太

Copilot+ PCのラインナップを拡充した

Dynabookは、Copilot+ PCに準拠した法人向けのプレミアムモバイルノートPCを3モデル発表した。いずれも6月中旬以降の順次受注を予定しており、ラインナップと税込価格は以下の通りとなる。

  • 14.0型モデル「dynabook X74/PA」オープン価格
  • 13.3型モデル「dynabook G83R/PA」916,630円
  • 13.3型モデル「dynabook G83/NA」818,400円

G83R/PAは、従来の「dynabook G83」の特徴を継承しつつ、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)を搭載するモデル。dynabook Gシリーズの再始動(Reboot)やAI PCが業務にもたらす変革(Revolution)を意味するモデルとして、G83Rという型番を採用した。

「dynabook G83R/PA」

薄型軽量でも壊れにくい設計を採用し、本体にはマグネシウム合金を採用。質量は約899g、最薄部は約17.7mmとなっている。バッテリーはユーザーが簡単に交換できるセルフ交換バッテリーを採用。バッテリー持続時間は動画再生時で約17.0時間、アイドル時で約32.5時間を実現している。

本体カラーには、個人向けに投入したセレストブルーモデルを法人向けにも導入。若いユーザーに「気持ちよく働いていただくため」のラインナップ追加だという。

また、本モデルにシリーズ2のプロセッサーを搭載する「dynabook G83/NA」もラインナップ。こちらは約845gの軽量スリムボディを実現し、動画再生時で約10.5時間、アイドル時で約23.0時間のバッテリー持続時間を実現している。

「dynabook G83/NA」

dynabook X74/PAは、約999gの軽量スリムボディを実現したモデルで、G83R/PAと同じくインテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ3)を搭載する。

「dynabook X74/PA」

本モデルも、ユーザーが簡単に交換できるセルフ交換バッテリーを採用。動画再生時で約15.5時間、アイドル時で約27.5時間のバッテリー持続時間を実現している。

なお、今回のモデル追加により、既存モデル「dynabook B86」と合わせて、AI PCは13.3型、14.0型、16.0型の3サイズに拡大した。

発表会では、4月に代表取締役社長に就任した渋谷正彦氏が登壇。1990年に東芝情報機器に入社し、営業や事業の現場に多く関わってきたことから、「営業経験からニーズや課題は常に現場にあると考え、顧客第一主義を何より大事にしています」とコメント。ユーザーが「必要とする価値を提供できているかが最も重要だと考えている」と述べた。

Dynabook株式会社 代表取締役社長 渋谷正彦氏

Dynabookは2025年、最高売上高となる2028億円を達成。Windows OS搭載ノートPCにおいては、2年連続で国内シェアナンバーワンとなっている。製品づくりにおいては、ユーザーからの要望に応えることを重視し、3年前にはセルフ交換バッテリー対応のPCを投入、インターフェースを両側に配置して使いやすさにも配慮している。また、若いユーザーが好むようなライトなカラーリングのモデルも拡充した。

PC事業は継続して成長

一方で2026年は、Window 10サポート終了後の特需の反動、SSDやメモリーといったコスト環境の悪化といった要因から落ち込みを想定していたという。ただ、PC全体で30%以上は落ちると想定されていたところ、ユーザーが経営課題としてAI PCに投資する流れによる打ち消しがあり、「想定していたよりは10%くらいは良いところに推移できている」と渋谷氏は説明する。

また、メモリーやSSDは1年でコストが4倍になったと渋谷氏。調達や精算、物流の最適化でコスト増を可能な限り吸収できるよう努めているものの、「企業努力をしても価格転嫁をせざるを得ない」と述べた。ただ、口頭による前倒しの導入も発生しており、これを合わせると売上の落ち込みは緩やかになるという。

今後はPCだけでなく、ソリューション事業も強化していく。同事業の2025年の売上高は140億円だが、200億円規模への成長に向けて体制強化を実施。生成AI導入支援サービス、業務特化型AIサービス、ドライブレコーダーとのクラウド連携といったソリューションを提供しており、「体制面の強化を図りながらソリューションの領域も拡大させていきたい」と渋谷氏は述べた。

ソリューション事業を新たな柱へ

また、「AIの進化により社会は転換点を迎えていると渋谷氏。クラウドとエッジを組み合わせたハイブリッドAIの普及に向け、PC、XRグラス、ドライブレコーダーといったエンドポイントデバイスを基軸にAI活動をさらに高度化とのこと。これらのデバイスをクラウドやサーバーと連携することで効果の最大化を目指し、ユーザーに寄り添いながら新たな価値創造に挑戦するとした。

また、6月26日が「ノートパソコンの日」として、一般社団法人日本記念日協会に認定されたこともアナウンス。世界初のノートPCである「Dynabook J-3100 SS001」が1989年6月26日に発表されたことに由来している。

「ノートパソコンの日」

Dynabookでは、実践に近いAIソリューションを課題ごとにゾーニングして展示するイベント「dynabook Future Work 2026」を6月18日と19日で実施中。同社のAIソリューションだけでなく、アイ・オー・データ機器、エレコム、KDDIをはじめとしたパートナー企業の展示も行っている。

「dynabook Future Work Lab 2026」

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