世も末も末
大富豪が所有するプライベートジェットの動向から「世界の終わりを検知」するシステムが稼働

「世の中には持てる者と持たざる者がいる」というのは主に「持てる者」の側に立つ人が口にすることが多そうな表現だ。
特に、プライベートジェットを所有できるほどの「持てる者」は、それほどの地位に就くまでに財界や政界など、多方面に無数のコネクションを構築していることだろう。そのため、「持てる者」たちには自然と資産を増大させるため、または損失を防止するための情報が集まりやすくなる。
以上は、「持たざる者」の立場から見た想像のうえの話だが、実際に権力の中枢近くとも太いつながりを持ちうる富裕層は、万が一世界文明を脅かすような事象が発生した場合にも、その情報を事前に入手できる可能性が高いと考えられる。
そして、そのような情報を得たプライベートジェットを「持てる者」たちはどんな行動を取るだろうか。おそらく、自分の身を守るために安全と思われる場所を目指して、あるいは空中こそが最も安全と考えて、プライベートジェットに避難するのではないだろうか。
ロサンゼルス在住のプログラマー兼アーティスト、カイル・マクドナルド氏は、そんな状況を「持たざる者」も簡単に察知可能にすべく、「アポカリプス早期警戒システム」を開発、ウェブ上に公開した。

このシステムは、リアルタイムに飛行中のプライベートジェットの数を把握し、特定の時間に飛行するプライベートジェットが増え始めると、その数と通常時の飛行数の差に基づいて、警戒レベルを5段階で評価する。平常状態はレベル1で、レベル5は前年度よりも数が多いことが明白な状態を指すというわけだ。
ただ、マクドナルド氏は、このシステムの警戒レベルをそのまま鵜呑みにはせず「その他の公的な兆候と併せて解釈すべきだ」と注意を促している。たとえば、たとえ警戒レベル5の判定が出たとしても、祝祭など文化・宗教的な事柄に関する人々の移動であったり、主要な政治的出来事によって様々な国の要人が動いている可能性が考えられる。このシステムはそういった世の中の情勢や出来事までは取り入れていない。
「なんだ、アポカリプス早期警戒システムとは名ばかりか」と言いたくなるところだが、実はこのシステムにはすでに実績がある。マクドナルド氏は、4月5日に「アポカリプス早期警戒システム」が突然警戒レベルを引き上げた事例を紹介している。
その日は、イランが以前の攻撃に対する報復としてイスラエルと米軍施設への大規模な攻撃を開始した日だった。同氏はシステムが警戒レベルを引き上げたのを見て「あれには本当に驚いた」「なんてことだ。これは現実に起きていることなんだ」と思ったと述べている。
世界で増えつつある紛争などに限らず、大規模災害の発生時などにも、このシステムが役に立つ可能性はある。もし今後、その時どきの飛行状況に関するコンテキストまで取り入れて警戒レベルを指し示すことが可能になれば、「アポカリプス早期警戒システム」は本当にその名前どおりの能力を提供できるようになるかもしれない。
- Source: Apocalypse Early Warning System
- via: Futurism
