ボールローラーは滑らかさと静音性のバランスが特徴

エレコム、親指トラックボールの“新スタンダード”「IST PLUS」。新たな支持方式「ボールローラー」登場

編集部:平山洸太

「IST PLUS」

エレコムは、トラックボール「IST PLUS」を6月下旬に発売する。価格はオープンだが、ベアリングモデル「M-IT11MRSシリーズ」は10,980円、ボールローラーモデル「M-IT10MRSシリーズ」は8,380円(どちらも税込)の実売が予想される。カラーはブラックとホワイトの2色。公式ダイレクトショップでは数量限定で先行予約キャンペーンを実施し、6月14日23時59分まで2000円オフで先行予約できる。

新しいトラックボールのかたちを模索してきた「IST」(アイエスティー)シリーズの新機種として、既存モデルに寄せられたフィードバックをもとに進化させたというスタンダードモデル。支持ユニットはミネベアミツミ社製高性能ベアリングを搭載する「ベアリングユニット」に加えて、新開発した「ボールローラーユニット」のバージョンも用意する。

新たにボールローラーのタイプも用意

これまでISTはイストと呼んでいたが、海外展開を考慮してアイエスティーに公式での呼称を変更する。なお、ISTはIndustry Standard of Trackballsの略で、新しい業界標準を目指した親指操作トラックボールのシリーズ。ボールは通常の直径34mmではなく直径36mmを採用するほか、独自の支持ユニット換装システムも特徴となる。

ISTは「アイエスティー」と公式では呼称していく。ただし、イストが良い方は引き続きイストと呼んでいただければ、とのこと

本機は親指タイプの「HUGE PLUS」に次ぐPLUSシリーズとして2つ目のモデル。上述のボールローラーユニットの採用、進化した接続性、オンボードメモリの搭載がアピールポイントとなっている。また5ボタン全てで静音スイッチを採用する。

ボールローラーユニットは、滑らかな操作感の追求から生まれたという新しい支持方式で、特許も出願中となっている。滑らかさと静音性のバランスが特徴で、ベアリングでは発生してしまう音を抑えている。ユニットはお湯洗いにも対応する。1,480円(税込/6月下旬発売)で単品発売され、既存のISTシリーズやHUGE PLUSで使うことも可能だ。

ボールローラーユニットの中身はこうなっている

構造としては、上部に直径2.5mmのステンレス支持ボールを採用し、その下を4つの小さなステンレスボールで支えている。これによって上のボールが360度自在に動くようになっている。これらのボールを上側は摺(しゅう)動性を高めるPOM素材、下側は高い耐久性を持つPPS素材でカバーしている。また、下部に穴を開けることでトラックボール特有のゴミを排出できる構造となる。

ユニットの構造図

ベアリングユニットは人工ルビーと比較して、静止からの動き出しとボール操作時において、約65%の摩擦低減を実現している。新たなボールローラーは約25%の摩擦低減となっており、静音性を実現しながらも人工ルビーよりも滑らかな操作が可能となっている。

摩擦の比較

独自無線レシーバーによる2.4GHz、Bluetoothの2種類のワイヤレス接続方式に対応する。登録できるデバイスは3台までとなり、本体親指付近のボタンで切り替えられる。各チャンネルで接続方式をカスタマイズでき、たとえば3つ全てをレシーバーに設定したり、3つ全てをBluetoothに設定したりといったこともできる。

横にあるボタンで切り替えられる

レシーバーは新たな共通レシーバー「ELECOM Bridge E」を採用する。1つのレシーバーに最大7台の機器をデバイスを登録可能。対応モデルは順次拡大していく予定で、夏予定のアップデートでHUGE PLUSが対応、近日公開の静音キーボードも対応予定。レシーバーと本体の接続はBLEの通信技術を応用し、セキュリティはLv4の最高レベルを実現している。1,380円(税込/8月を予定)にて単品販売も行う。

付属のレシーバー「ELECOM Bridge E」

本体にはオンボードメモリを備えており、各ボタンの機能やポインターの速度設定を本体に保存できる。専用ソフト「マウスアシスタント」をインストールできない環境でも設定を引き継げるため、たとえば自宅のPCで設定しておけば、会社のPCでも同じボタンの割り振りで使える。

IST PLUSの登場に合わせて、マウスアシスタントのバージョンアップ(6.3.0)のアップデートも予定する。このアップデートではIST PLUSとBridge Eへの対応に加えて、プロファイルの移動や複製がドラッグ&ドロップで可能になる。夏にはトラックスクロールの正式対応、冬にはプリセット拡張とカスタムマクロ対応も予定している。

マウスアシスタントがアップデート

そのほかアクセサリーとして、9月に純正のトラックボール用ボールメンテナンスキット(2,480円・税込)を発売予定。刷毛、クロス、塗布液がセットになった製品で、フッ素コーティングによって “新品の使い心地” を復活できるという。塗布液は、塗布後5秒で使える速乾性を備えている。使い込んで滑りの悪くなったボールに塗布すると、摩擦が約半分まで減少し、滑りの耐久性も2倍に高まるとのことだ。

トラックボール用ボールメンテナンスキット

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