60万人と言われていた予約者数、本当は約3万人?
トランプ・モバイル、「T1」予約の顧客情報漏らす

発表・予約開始から約1年を経てもいまだ顧客の元に届かないトランプ・モバイルの金ピカスマホ「T1」だが、どうやら製品を紹介するウェブサイトから同スマホを予約した顧客の個人情報は漏れ出ていたようだ。
5月19日、YouTuberのCoffeezilla氏ともう1人は、いずれもT1を予約していた。だが、視聴者からそれに関する個人情報が流出しているのを発見したいう報告を受けたことを明らかにした。
この匿名の視聴者は、Coffeezilla氏に対して「トランプ・モバイルのウェブサイトに脆弱性を発見し、誤発注を引き起こせるだけでなく、予約者データベースを掘り起こして個人情報を検索できた」と述べたという。
自身もT1を予約していたことから、この視聴者は、顧客情報が流出していることについてトランプ・モバイルの担当者に警告するため連絡を取ろうとした。だが、返答は全くなかったとした。
不幸中の幸いか、漏洩している顧客情報にはクレジットカード情報は含まれていなかった。だが、予約者を特定できる情報は漏洩しているデータに含まれており、この視聴者はそれをもとにCoffeezilla氏らに連絡を取ったという。
漏洩しているデータから、携帯電話キャリアとしてのトランプ・モバイルのユニークユーザー数は約1万人に留まっていることがわかった。さらには、一部報道では約60万人が予約したと言われているT1だが、データベース上で確認できる予約者数は約3万人であることもわかった。
結局、Coffeezilla氏らもトランプ・モバイルに連絡を取ることができなかったため動画でこのことを公開することにしたそうだ。「人々に知らせることは公益になる。『情報が漏洩しても構わない』という覚悟がない限り、TrumpMobile.comで注文してはならない。それほど深刻な状況だ」とCoffeezillaは述べた。
なお、トランプ・モバイルの広報担当者は問い合わせに応じていないが、PCMagは同サイトのカスタマーサポートが問い合わせに対し「問題を把握している」と述べたと報じている。
Coffeezilla氏らが動画を公開した同日、バージニア州選出の米上院議員であるマーク・ワーナー氏は、T1の発売遅延や当初大々的に打ち出していた「Made in the USAのスマートフォン」を掲げたマーケティングを、消費者への告知なく放棄したことなどについて、トランプ・モバイルのCEOに質問を記した書簡を送ったことを明らかにした。
ワーナー氏は「トランプ・モバイルが顧客に対して取った横柄な態度は衝撃的なものだ。同社の携帯電話や通信サービスを購入した人々は、契約が完全に履行され、不誠実な商慣行の影に覆われることがないよう、期待する権利がある」とした。

また、The VergeなどはT1の背面に描かれた星条旗の横線が本来12本なければならないにもかかわらず11本しかないことを指摘している(ただ、デザイン上トランプ・モバイルのロゴを1本の線に見立てている可能性もある)。また、T1の端末自体がHTCの製品に似ているという指摘から、ただのOEM製品である可能性もあると報じていた。
一方404 Mediaは発表時に実際にT1を予約しようとしたが、注文ページが正しく動作せず、最終的に請求された金額も間違っていたことを報じていた。
日本時間5月21日未明、Coffeezilla氏はにトランプ・モバイルのウェブサイトの脆弱性が修正されたことをXで報告した。
- Source: voidzilla(YouTube)
- via: PCMag TechCrunch
