Gensparkはコードの100%をAIが書いているとのこと
AIサービスGensparkがアスクル、電通、阪急阪神不動産、船井総研などで本格導入

AIワークスペースを提供するGenspark(ジェンスパーク)は、同社の法人向けプランが、アスクル、電通、阪急阪神不動産、船井総合研究所、ベルシステム24で導入されたことを発表した。なお、自治体では国内初として、世田谷区の導入が3月下旬に発表されている。
電通でGensparkを導入したチームは、利用開始から2か月で1人あたり週平均6時間12分の時間短縮に成功したとのこと。これは年間換算で約40営業日分の工数削減となる。全社的な生産性向上と提案品質の底上げを目的に導入し、クライアントへの提案資料作成、市場調査・情報収集、社内資料作成、レポート作成などで利用しているそうだ。
グローバルでは法人向けのEnterpriseおよびTeamプランを5000社以上が利用している。日本では今後さらなる利用拡大を目指すため、無料トライアルの実施、特定業務のユースケースに合わせて現場での工数削減効果を定量的に検証する部門別PoC、全社展開設計の支援(組織横断でのAI活用やガバナンス構築など)といった活動を行っていくとしている。
発表会では同社CTOのカイホア・ズー氏が登壇し、現在のAI業界の状況について、そして個人向けも含めた今後のプラットホーム全体の目標について説明。すでにGensparkではエージェントAI機能「Genspark Claw」を開始しているが、今後はこれをさらに進化させることを目指している。

ChatGPTで知られるOpenAIは、AGIを5つのレベルで定義しているが、ズー氏によるとすでにレベル5(組織を担うAI)まで実現しているとのこと。ただ「多くの人はレベル1(対話するAI)に取り残されている」と話しており、レベル3(自律的に動くAI)ですら「ほとんどの人が到達できていない」と分析する。
一方で、Gensparkではサービスに月1000ドルといった金額を支払い、能力を伸ばしてAIでできることを増やすパワーユーザーもいるという。レベル1に取り残されたユーザーと最先端のAIにはギャップが増えつつあるが、これを埋めるようなことをGensparkはサービス提供によって目指している。
Gensparkでは70人の従業員(うちエンジニアは50人)で2億5000万ドル(約397億円)の年間経常収益を実現しており、コードの100%をAIが書いている状況で開発しているという。Issueを自動で発見して自動対応するシステムを構築しており、本番環境に適用する手前までは自動で行えるとのこと。

これはあくまで開発用のシステムであり、Gensparkには導入されていないが、いずれは一般にも提供したいと考えているそうだ。AIによってすべての物事が早く進んでいるなか、GensparkによってAIの技術を「翻訳者として多くの人に提供できることを楽しみにしている」とズー氏。これからも「フィードバックを受けながら開発していきたい」と語った。
