金ピカなところだけは変わりません

トランプの金ピカスマホ「今週出荷開始」との報。発表から約1年、4度の発売延期

Munenori Taniguchi

Image:Trump Mobile

米トランプ・モバイルは、これまで4度にわたり発売延期を繰り返してきた同社のスマートフォン「T1」を今週にも出荷開始する模様だ。

USA Todayが報じたところでは、トランプ・モバイルのパット・オブライエンCEOは月曜日(5月11日)に、予約注文されたすべての端末が今後数週間以内に配送される見込みだと述べたという。

トランプ・モバイルは5月11日に、これまでに」予約注文されたT1スマートフォンを12日の週に出荷開始することをUSA Todayに確認した。なお、予約者に対する「T1」の価格は499ドルのプロモーション価格であり、予約金を差し引いた額が、製品発送時に請求されるとのことだ。

Image:Trump Mobile

2025年6月16日に発表され、その日のうちに100ドルの事前支払いを条件に予約受付を開始した「T1」は、当初は「2025年8月」の出荷を予定していた。

しかし程なくして、その出荷予定日は「2025年10月」に延期となり、さらに「2025年11月下旬か12月上旬」に再延期されたが、しばらくして「2026年3月中旬」へと変わった。それでもなお出荷の兆候はなく、2026年4月12日時点でウェブサイトに「今年後半」発売予定と謳っていたのが最後の出荷予定日の記述だった。現在はもう出荷日の記載はなくなっている。

トランプ・モバイル「T1」には、推定60万人がすでに予約金を支払っているとされる。だが同社は今年4月6日に「予約注文保証金に関する利用規約」を更新し、予約注文における予約金は「トランプモバイルが後日、独自の裁量で端末の販売を決定した場合に限り、購入できる条件付きの機会を提供するものである」と明記した

さらに、「予約金の支払いは購入ではなく、注文の承諾を成立するものではなく、売買契約を成立させるものでもなく、所有権または権利を移転するものでもなく、特定の在庫を割り当てたり予約したりするものでもなく、デバイスが製造または購入可能になることを保証するものでもない」とも記載された。また同規約には予約金を支払っても当初宣伝されていた価格で同端末を購入できる保証もないとされている。

Image:Trump Mobile

発表からもうすぐ1年になろうという「T1」だが、実物を見た人はまだほとんどいないはずだ。それどころか、ウェブサイトに掲載されている同スマートフォンの外観は何種類か異なるデザインがあり、その仕様も当初のものから変わった。もっと言えば製品のアピールポイントとして「アメリカ国内で製造」と人々に宣言していたにもかかわらず、いつの間にかウェブサイトからその文言も消えた。

Image:Trump Mobile

これに関しても、先ほどの規約ページをよく見ると「許可済みの製品の変更」という条項があり、そこには「デバイスの仕様、機能、ソフトウェア、ハードウェアコンポーネント、ストレージ容量、同梱アクセサリ、カラー、構成は、最終販売前に変更される場合がある。画像、試作品、ベータ版デモ、マーケティング用レンダリングはあくまでも参考用であり、最終製品とは異なる場合がある」とした。

だが、そんな予約者たちの不安要素も、ようやく出荷が開始するという知らせによって吹き飛んだことだろう。ただし製品が到着するまでは、予約した人たちは自分が予約したものが、どんな外観・性能の製品なのか、確定したものを知らないということになるのかもしれない。

ちなみに、USA Todayが出荷開始を報じる直前に、NBCなどいくつかのニュースソースは「T1」がいまだ発売に至らないことを報じていた。長らくはっきりしなかった商品の出荷がまもなく始まるというのは良い知らせではあるが、実際に予約者の元に製品が届くまでは、少し眉唾で見ておくほうが良いかもしれない。

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