「タダ同然」だったA18 Proチップ在庫が底を突いたため
MacBook Neoは売れすぎ? 256GB版廃止や値上げの可能性

アップルの廉価モデル「MacBook Neo」が予想外の大ヒットとなるなか、同社が生産台数を倍増させる一方で、値上げや低価格モデル廃止を検討している可能性があるとの噂が報じられている。
本製品の好調ぶりは、直近の決算説明会でも言及されていた。ティム・クックCEOは、供給制約が今四半期にも続くと警告している。
そんななか、ジャーナリストのTim Culpan氏は、アップルが現在、合計で約1000万台のMacBook Neoを製造する計画だと報じている。これは当初発注していた数量のおよそ2倍にあたり、そのため同社はTSMCに対しA18 Proチップの追加生産を発注したとされる。
初期ロットのMacBook Neoには、もともとiPhone 16 Pro向けだったA18 Proチップの余剰在庫が流用されていたとみられている。具体的には、本来GPU 6コア構成であるA18 Proのうち、1コア不良などで5コアしか有効化できない “ビニング版” を廃棄せず保管し、MacBook Neo向けに活用していたという。
しかしCulpan氏は先月、MacBook Neoの売れ行きが想定を大きく上回った結果、こうした “選別落ち” チップを使い果たしつつあると報じていた。当初は500万〜600万台程度の生産で終わる見込みだったものの、追加生産のためTSMCへ新規発注するかどうかのジレンマに直面しているとされていた。
当然ながら、新規チップの発注は、本来なら廃棄予定だった “無料同然” のチップを流用する場合よりも、アップルにとって大幅なコスト増となる。追加生産されるA18 Proチップの多くは、GPU 6コアが完全動作する通常版であり、そのうち1コアをソフトウェア的に無効化してMacBook Neo向けに転用する可能性が高いとみられている。
アップルがそのコストを自社で吸収し、Neoの利益率低下を受け入れるのか、それとも何らかの形で消費者へ転嫁するのかは現時点では不明だ。さらにチップだけでなく、アルミニウムやDRAM価格もNeo初期生産時より高騰していることが指摘されている。
Culpan氏は、アップルがMac miniで採用した手法を再び用いる可能性があるとも述べている。つまり、将来的に低価格な256GB版を廃止し、利益率の高い512GB版のみを販売するというものだ。あるいは値上げを実施しつつ、新色追加などでユーザーの心理的負担を和らげる可能性もあるという。
もっとも、どのような対策が取られるにせよ、それは一時的なつなぎに過ぎないだろう。アップルは2027年初頭に、A19 Proチップを搭載した第2世代MacBook Neoを投入すると予想されているからだ。おそらく再びiPhone 17シリーズ向けチップの “選別落ち” 品を活用するとみられるが、もし再び人気が爆発すれば、同じジレンマに直面する可能性もありそうだ。
- Source: Tim Culpan
- via: 9to5Mac
