高解像度カメラで撮影、低解像度でジェスチャー認識

アップルのAIグラス、2つのカメラ搭載か。Siri連携とジェスチャー操作に重点

多根清史

Image:TannySolt/Shutterstock.com

アップルが開発中と噂されるAIスマートグラスについて、内部情報源から得たとする新たな詳細が報じられている。

MacRumorsによると、本製品には2つのカメラが搭載される予定である。1つは高解像度カメラで、写真や動画の撮影に用いられ、iPhoneと同様にSNSで共有できるという。

もう1つは低解像度の広角カメラで、手のジェスチャーを読み取り、Siriのビジュアル入力として利用される見込みである。

すでにアップルはVision Proヘッドセットでジェスチャー操作を採用しており、新バージョンのAirPods Proも低解像度カメラを搭載し、ジェスチャー対応になるとの噂がある。アップルはジェスチャー操作を重視しているようで、とくに画面を持たないウェアラブルでは「タッチできる画面がない」環境において理想的な入力手段と位置づけられている。

将来の世代ではAR表示可能なディスプレイが採用される可能性があるものの、初代モデルには搭載されない見通しである。スマートグラスは薄く軽量に保つ必要があり、バッテリー容量がハードウェア設計のボトルネックとなっているためだ。このため、LiDARや3Dカメラといった他のAR関連技術も、消費電力の観点から初代モデルでは見送られるとされている。

最近の噂では、アップルは少なくとも4種類のフレームスタイルをテストしており、素材にはアセテートを検討していると報じられていた。アセテートは植物由来のバイオプラスチックで、一般的なプラスチックより柔軟性が高く、金属に比べてアレルギーが起きにくい特性を持つ。

この初代スマートグラスには、iOS 27で導入予定の高度なSiriが統合される見込みである。音声コマンドにより写真や動画の撮影、通話が可能であり、周囲の状況について質問するなどSiriと対話できるという。これらの機能は、アップルが競合対象とするMeta Ray-Banグラスに近い構成になるようだ。

アップルは早ければ2026年内に本製品を一部プレビューし、その後2027年に発売するとの噂もある。ただし同社は新カテゴリー製品の投入に慎重な傾向があり、Vision Proも「2020年〜2022年に登場」と繰り返し噂されながら、実際の発売は2024年であった。スマートグラスについても、同様にスケジュールが後ろ倒しになる可能性は十分にある。

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