「何でもあり」のスーパーアプリとは逆方向に見える
X、DM機能の独立アプリ「XChat」配信開始。まずはiOSから

X(旧Twitter)は、DM機能だけを切り出したiOS向けアプリ「XChat」の配信を開始した。現在、日本のApp Storeでもダウンロード可能である。
2025年、Xは「DM機能を本体アプリから切り離す」方針を示唆していた。だが、少なくとも記事執筆時点では、X本体アプリ、ウェブ版X、XChatの3つからDM機能にアクセスできる状態である。
新たなXChatアプリは、既存のチャット(DM)機能で導入されている次の機能をサポートしている。
- メッセージの削除・編集
- スクリーンショットのブロック
- 消えるメッセージ(期限付きメッセージ)の送信
- エンドツーエンド暗号化に対応した音声通話・ビデオ通話
またXChatは、Xのコミュニティ機能(共通のテーマで集まるグループ専用タイムライン)を中心に形成されたグループの受け皿になることが期待されている。最近Xは、5月末にコミュニティ機能を終了すると発表する一方、代替手段としてグループチャット機能の利用を推奨していた。XChatのグループチャットは最大350人が参加可能だが、将来的にはさらに拡大される見込みである。
イーロン・マスクがTwitterを買収し、Xへ改名した際に掲げた当初の構想は、SNSやメッセージ機能、求人掲示板、さらには決済機能まで含めた「スーパーアプリ(何でもアプリ)」へと変えることであった。スタンドアローンのDMアプリは、その正反対のようにも思える。
一方でマスク氏は先月、「X Money」と呼ばれる決済・バンキング機能を4月中旬に限定公開する予定だと発言している。さらに直近では、Bloombergも「数日以内に何らかの形でローンチされる可能性がある」と報じている。今後Xがどのような方向を目指すのか、引き続き注視したい。
