製品版への展開時期は不明

Windows 11の「更新停止」、35日ごとに無制限延期可能へ

多根清史

Image:Nwz/Shutterstock.com

マイクロソフトは、Windows 11のWindows Updateについて、「最大35日先まで一時停止」を何度でも延長できる仕様を、Windows Insider(Dev/Experimental)ユーザー向けに展開していると発表した。同社は「すべてのユーザーが、より高い制御性を得られることを楽しみにしている」としており、将来的に全Windows 11ユーザーへ提供される可能性を示唆している。

これまでWindows 11 Homeでは最大7日、上位のProなどでも最大35日で一度リセットが必要で、その後は一度更新を適用しなければ再び一時停止できないなどの制約があった。

今回の変更では、更新を適用せずに35日ごとに終了日を延長し続けられるため、「検証が終わるまで半年止める」「このPCはしばらく安定運用したい」といった判断を、公式UIから行える見通しとなった。ゲーム配信者が再起動のタイミングを月末にまとめるなど、配信中のトラブル回避にも対応しやすくなるだろう。

新しいWindows Update画面の「更新の一時停止(Pause updates)」には、カレンダー形式のUIが導入される。「最大35日先まで任意の日付を選び、一時停止できる」仕組みとなる。

Image:Microsoft

先月マイクロソフトは、Windows 11の品質向上に向けた具体的なコミットメントを発表した。ユーザーから寄せられる一般的な不満への対策が中心であったが、その中でも「更新一時停止の拡張」は特に注目を集めていた。不意のアップデートによって保存前の作業データが失われる、再起動後の更新処理に長時間かかり仕事が中断される、といった苦情は以前から少なくなかった。

そのほか、Windows Updateにおける主な変更点は次のとおりである。

  • デバイス初回セットアップ(OOBE)時に、更新をすぐ適用するか、「更新をスキップして先にデスクトップへ進むか」を選べるようにした
  • 電源メニューで、「再起動」「シャットダウン」と、「更新して再起動」「更新してシャットダウン」を明確に分離し、常に更新なしの再起動/シャットダウンを選べるようにした
  • 再起動後、直前に開いていたアプリをより高速に復元し、作業を再開しやすくした。
  • ドライバー更新では、タイトルに「ディスプレイ」「オーディオ」「バッテリー」「拡張」「HDC」などのデバイスクラス名を表示し、内容を分かりやすくした
  • ドライバー更新、.NET更新、ファームウェア更新を、月例品質更新とタイミングをそろえ、基本的に月1回の再起動で済むようにした
  • 「設定 > Windows Update」画面で、これらの更新を1つの「Available updates」セクションにまとめて表示するようにした
  • 更新のダウンロードと適用にかかる時間を短縮し、とくにオンライン時間が短い端末や回線品質が悪い環境で、更新成功率を高める改善を加えた
  • 更新インストールに失敗した場合、自動的に追加の回復処理をバックグラウンドで実行し、そのまま完了まで進める「自動リカバリー」を強化した

これらの機能がいつ製品版へ展開されるかについて、マイクロソフトは現時点で明らかにしていない。今後の続報が待たれるところだ。

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