外出先で給水、マイボトルをより活用できる

無料給水スポットを探せるiPhoneアプリ、mymizu(マイミズ)が提案するエコな暮らし

山本 敦

iPhoneから近くの給水スポットが探せる、ユニークなアプリが注目されている。非営利型一般社団法人のSocial Innovation Japanが開発・運営する「mymizu(マイミズ)」という無料アプリだ。

日常から外出時に、あるいは屋外に出てワークアウトを行う際に、マイボトルを携行している方も少なくないと思う。「mymizu」はマイボトルユーザーのために、日本を含む世界20万か所以上のカフェや公共施設などの給水スポットを案内してくれるiPhoneアプリだ。

Social Innovation Japanの共同創立者・代表理事であるマクティア・マリコ氏が、4月22日の「地球環境について考え、行動する日」であるアースデイにちなんで、4月23日にApple 丸の内で開催されたToday at Appleのセッションに登壇。mymizuアプリのコンセプトを語った。

マップ上で給水スポットを教えてくれる「mymizu」アプリを作った、Social Innovation Japanのマクティア・マリコ氏

日本国内では現在、年間に約287億本のペットボトルが消費されており、そのうち約15%にあたる42.7億本がゴミとして廃棄されている現状がある。マクティア氏はこの環境課題を解決するためにmymizuアプリを仲間たちと作り、2019年9月からApp Storeを通じて提供している。2026年4月現在、アプリは提供開始から60万ダウンロードを記録している。

公共施設に限らず、カフェやレストラン、ホテルなど民間施設の中で、顧客以外のユーザーが持ち込んだマイボトルへの給水に協力するパートナー施設をマップで探せることが、mymizuアプリの大きな魅力だ。

ユーザーがマップにない給水スポットを見つけて、アプリに登録することもできる。都心部には少ないが、例えば地方の街ではmymizuアプリに「湧き水スポット」が登録されており、旅行のため街を訪れるアプリユーザーに活用されているという。現在、mymizuアプリに登録されている給水スポットは14,500か所以上にのぼる。

民間の商業施設から公共施設まで、数多くの給水スポットがマップに表示される

アプリのユーザーインターフェースは日本語と英語に対応しており、海外でも利用できる。マクティア氏によると、訪日観光客にもmymizuアプリのファンが多くいるそうだ。一方、海外では飲料水が無料で提供される機会がまだ少ないことから、現在は日本で最もアクティブにmymizuアプリが使われている。

Social Innovation Japanでは、持続可能な社会の実現と発展に向けて、mymizuアプリのプラットフォームを中心とする企業や自治体とのコラボレーション、学生など有志との連携にも力を入れている。

2020年にはmymizuアプリが「環境大臣賞」を受賞した

例えば企業とのコラボレーションとして、「Nike Run」アプリと一緒にユーザーがランニングやウォーキングを重ねて獲得した走行距離に応じて、東京都内に給水スポットを拡大する期間限定キャンペーンを実施した。

オーストラリア発の、砂糖を使わないマイクロドリンクを開発・提供するフードテック系スタートアップのwaterdrop(ウォータードロップ)との協業にも発展した。「美味しい水の魅力が広がることで、マイボトルを利用することへの関心も拡大してほしい」と、マクティア氏は期待を込めて語る。

マイボトルの利用は環境にやさしいだけでなく、家計にもやさしい生活の知恵だ。しかし、特に暑い夏の時期には、外出中にボトルの中の飲み物を早々に飲みきってしまうこともある。そうなると、空になったボトルを持ち歩く負担だけが手もとに残ってしまう。

mymizuアプリを活用し、外出先でも賢く給水できるようになれば、マイボトルを無理なく使い続けるユーザーはさらに増えそうだ。

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