日本限定色「Isai Blue」も見逃せない
Google「Pixel 10a」を触ってみた。“カメラが飛び出てない”8万円切りの注目スマートフォン

手頃な価格で人気を集めてきたGoogle Pixel Aシリーズのスマートフォンに、最新の「Google Pixel 10a」が登場した。価格は従来の「Google Pixel 9a」から据え置きつつ、最新のAI機能を盛り込んだモデルだ。
Google公式ストアの価格は、128GBストレージのモデルで79,900円、256GBで94,900円(税込)。4月14日の発売に先がけて実機を借りることができたので、簡単なインプレッションをお伝えしたい。
一番の目玉は “完全フラット” な背面
Pixel 10aの大きな特徴となるのが外観で、ついにカメラ部分が飛び出していない、フラットなデザインとなった。見た目的にもスッキリとしており、デスクの上に置いてもガタつくことがない。
2世代前のPixel 8a、そして前世代のPixel 9aを並べてみると、世代を重ねるごとにカメラ部分が薄くなっていることがわかる。Pixel 9aではデザインが一新され、かなりカメラ部分が薄くなったが、若干飛び出していた。

もっとも、使う際にはケースを装着するユーザーは多いと思う。ケースをつけた場合、前のPixel 9aでもカメラ部分は飛び出していないので、フラットになったメリットは薄いかもしれない。

細かい部分だが、Pixel 10aでは、Pixel 9aにあったカメラ周りのフレーム部分がなくなった。Pixel 10aは樹脂製の背面パネルと、カメラをカバーするガラスがシームレスに見えることが、個人的に気に入った。

外形寸法は73.0W×153.9H×9.0Dmmで、Pixel 9aから少しだけ小さくなっている。質量は183gで、Pixel 9aから3g軽い。一見すると同じに見えるかもしれないが、SIMスロットの位置変更(下から横)などもあり、細かな違いは多い。

画面はより明るく、パフォーマンスも向上
ディスプレイは6.3インチの有機ELだ。60〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、スクロールも滑らか。ピーク輝度はAシリーズで最も明るい3000nitsを実現している。

カバーガラスはCorning社のGorilla Glass 7iを採用しており、「シリーズ史上最も優れた耐久性」だとアピールしている。IP68準拠の防塵・防水性能も備えている。
Pixel 9aよりも、若干だがベゼル(額縁)が細くなっている。簡単に測ったところ、あくまで参考値だが、Pixel 9aはサイドフレームを除いたベゼル幅が3mmほどに対し、Pixel 10aは2.7mmくらいだった。細くなったのは嬉しいが、同価格帯でも競合他社ではより狭額縁なモデルが多くあるだけに、次の世代ではさらなる進化を期待したいところだ。

プロセッサーはPixel 9aと同じ、1つ前の世代の「Tensor G4」を引き続き搭載。メモリ容量も8GBを維持している。ただしモデム等が刷新されたことでパフォーマンスが若干だが向上している。参考までにAnTuTuベンチマーク(v11.1.1)の総合スコアはPixel 10aが1,593,459点、Pixel 9aが1,446,132点で、各項目のスコアも全体的に底上げされていた。
バッテリー容量は5,100mAhでPixel 9aと同様。今回はテストを行う時間がなかったが、引き続き30時間以上のバッテリー駆動時間を実現したとGoogleは説明している。急速充電が強化され、45W以上のUSB-C PPS充電器を使用した場合、約30分で最大50%充電できるという。
ワイヤレス充電は最大10WのQi規格をサポート。マグネット採用のPixelSnapには対応しないのは残念だが、コストと優先順位の問題から見送ったそうだ。
薄くなってもカメラはそのまま
カメラは2眼構成で、メインカメラとして広角の48MP、そして13MPの超広角を搭載している。デフォルトの記録サイズは他のPixelと同様に12MP。小さなものに寄って撮れるマクロフォーカスにも対応する。自撮り用の前面カメラは13MP。


Pixel 9aと撮り比べてみたが、ほぼ同じと言っていい仕上がりだった。Googleのコンピューテーショナルフォトグラフィーによって、メインカメラは鮮やかかつ空も白飛びせずに撮れる。また、超広角によってダイナミックな表現が可能だ。
さらに、Pixel 10シリーズで対応した写真用のAI機能として、Geminiが構図などのアドバイスをくれる「カメラコーチ」もPixel Aシリーズで初搭載した。
日本限定「Isai Blue」登場
なお、今年でPixel10周年ということもあり、日本限定モデルとして、ヘラルボニーと共同開発した新色「Isai Blue」(異彩ブルー)が登場した。256GBのみのラインナップとなるが、通常カラーと同じ値段でありながら、限定のバンパーケースとステッカーが付属している。

パッケージには、ヘラルボニーのアーティストである工藤みどりさんの作品が描かれている。ステッカーは藤田望人さんによる描き下ろしのもの。3人のアーティストによるカスタムテーマも、本モデルのために開発された。
付属のバンパーケースは側面だけを保護するため、背面のフラットさが際立つ。Pixel Aシリーズは背面が樹脂で割れづらいので、バンパーケースとの相性も良いと思う。限定モデルとのセットでしか入手できないが、ぜひ他のカラーでも単品発売してほしいと感じた。

メモリ価格の高騰や円安が問題視される昨今だが、前モデルからスペックを下げることなく価格を据え置いている。Pixel 10aと9aは、ぱっと見たときのデザインの印象は似ているが、実際の使いやすさを高めることで、より完成度を高めたという感覚だ。
Pixelシリーズの魅力は、アップデートで機能が強化されていく点にもある。本機は約7年間の各種アップデートが保証されており、長く使い続けることができそうだ。
