Nainticはデータセット構築を『ポケモンGO』運営時に公表済み
『ポケモンGO』プレイヤーデータ、配送ロボットの訓練に活用。Niantic発表

Niantic Spatialは、『ポケモンGO』のプレイヤーデータを活用し、配送ロボットを訓練していることを明らかにした。同社は現在『ポケモンGO』を所有しておらず、ゲーム部門はモバイルゲーム大手Scopelyに売却済みであるが、2016年のサービス開始以来、ゲームを通じて収集されたデータはNianticの手元に残されている。
このニュースは、NianticがCoco Roboticsとの提携を発表したことに伴うものだ。Coco Roboticsは、複雑な都市部の歩道を走行する小型自律配送ロボットを開発・運用しているスタートアップである。
この提携により、Coco RoboticsはNianticの「空間AIおよびVisual Positioning System(VPS)」に関する専門知識を活用し、同社の配送ロボット「Coco」をさらに改良する。Cocoは特大ピザ8枚または食料品の袋4つ(容量90L)を運べるピンク色の小型ロボットで、現在1000台以上がマイアミ、シカゴ、ロサンゼルスなどで運用中である。
Cocoが直面する最大の課題の一つは、高層ビルに電波が反射する都市ではGPS信号が弱くなる点だ。Niantic Spatialのブライアン・マクレンドンCTOはニュースリリース関連コメントで「ピカチュウを現実的に走り回らせることと、Cocoのロボットを安全かつ正確に世界の中で移動させることは、実際には同じ問題である」と述べている。
Nianticは『ポケモンGO』や『Ingress』で収集した画像データを用い、Visual Positioning System(VPS)を進化させてきた。このVPSにより、GPSが苦手なビルの谷間でも「これまでにない精度と信頼性で位置を特定できるようになる」とされている。
このVPSは『ポケモンGO』のリリース当初から導入されており、GPSに依存せず、周囲の環境から現在位置を特定できる仕組みである。プレイヤーにさまざまな角度でスマートフォンを使わせることで、Nianticは現実世界の場所やランドマークをスキャンすることができた。
さらに2018年3月には、『ポケモンGO』に「フィールドリサーチ」機能が追加され、2020年10月にはARマッピングタスクが導入された。これは周囲の写真やスキャンを撮影すると、アイテムやレアなポケモンが報酬として与えられるというものだ。
プレイヤーがその意味を理解していたかどうかはさておき(Nianticはデータセット構築について公表していた)、結果としてNianticにデータが提供され、それは後にファストフード配達ロボットを訓練するために使われることになったわけである。
- Source: Niantic Spatial
- via: Polygon
