AIブームによるメモリ高騰のためか
Mac Studio、512GB RAM廃止。256GBも大幅値上げ

アップルは今週、Mac Studioの構成オプションをひっそりと更新し、512GB RAMの選択肢を削除した。これにより、最大RAM容量は256GBに制限されるとともに、256GBアップグレードの価格も大幅に引き上げられている。
Mac Studioの基本RAMは36GBである。これまでは48GB〜512GBのアップグレードが用意されていたが、上限の512GBはM3 Ultraチップ搭載モデルに限定されていた。現在はこの512GBの選択肢が削除されており、256GBを選んだ場合の待ち時間は8〜9週間まで延びている。
また、256GB RAMアップグレードの価格も改訂された。これまでM3 Ultraモデルで96GBから256GBへ増設する場合の価格はプラス18万円であったが、現在は30万円となっている。米国では1600ドルから2000ドルに改められており、日本の方が値上げ幅は大きい。
アップルが512GB RAMの購入オプションを削除したのは、世界的なDRAM不足によって供給が枯渇し、価格が急騰しているためである可能性が高い。また、256GB RAM構成の出荷待ちが8〜9週間まで延びているのも、同様の事情によるものと思われる。
Mac Studioの需要は、ローカルでLLM(大規模言語モデル)を動かすのに適したマシンを求めるユーザーの増加により高まっており、これも待ち時間の要因になっている可能性がある。
AIデータセンター需要によるメモリ不足は、すでにDRAM価格に影響を与えており、今後数か月でPCやスマートフォンの販売にも影響する可能性がある。アップルは短期的にはメモリコストの上昇を吸収することが可能であり、小規模企業よりもDRAM供給を確保しやすいため、消費者への影響を最小限に抑えられる位置にある。
とくにiPhoneやiPadは、インストールベースが増えることで有料サービスの収益が見込める点が強みである。一方、Mac Studioなどクリエイティブ向けハイエンド製品は主にプロユースや企業用途であるため、コスト増を価格に転嫁することを躊躇しないのかもしれない。
2026年内にはM5 MaxおよびM5 Ultraを搭載したMac Studioの登場が予想されているが、アップルがいつ発表するのかはまだ明らかではない。
- Source: MacRumors
