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OpenAI、「GPT-5.3 Instant」発表。“説教くさい前置き”を削減

OpenAIは新モデル「GPT-5.3 Instant」をChatGPTに導入した。このモデルでは、前モデル(GPT-5.2 Instant)で指摘されていた説教臭いトーンの応答を減らし、より自然で直接的な語り口に調整されたと報じられている。
同社の公式リリースノートによると、今回のアップデートは「ユーザーが日々の利用で実感するChatGPTの体験」、すなわちトーンや関連性、会話の流れの改善に重点を置いているという。これらの要素はベンチマークには現れにくいものの、ChatGPTを使う際のフラストレーションの原因となり得る部分であると説明されている。
さらに「回答前に必要以上に警戒的だったり、説教調に感じられたりする前置き」も抑制したとしている。公式Xアカウントでも、「気恥ずかしい表現(cringe)」を減らすと述べている。
前モデルでは「深呼吸して」「落ち着いて」「あなたは壊れていない、ストレスを感じているだけだ」といった、ユーザーに対して上から目線で説教するように聞こえる前置きが目立っていた。上記のリリースノートでも「ユーザーからさまざまなフィードバック」が寄せられており、「特にセンシティブな話題では、過度に慎重だったり、押しつけがましく感じられる応答になることがある」との声が紹介されている。
OpenAIがXで示した例では、同じ質問(サンフランシスコで恋愛できない)に対する回答を、GPT-5.2 InstantモデルとGPT-5.3 Instantモデルで比較している。前者では「まず最初に――あなたは壊れているわけではない」という書き出しで始まる。これは最近、多くの人の神経を逆なでしている定型句である。
更新後のモデルでは、このような前置きを省き、状況の難しさを認めつつも、すぐ本題に入って応答している。
OpenAIが何らかの安全対策を導入しようとするのは理解できる。特に同社は、ChatGPTが人々に精神的に悪影響を及ぼし、場合によっては自殺を含む結果を招いたとする複数の訴訟に直面しているためである。
なお、GPT-5.3 Instantにおける主な改善点は次の通りである。
- トーン変更:不要な拒否や免責事項を削減し、事実中心の応答へシフト。敏感なトピックでも高圧的にならず、直接的な回答を提供
- 精度の向上:ウェブを使用する場合のハルシネーション率を最大26.8%低減。内部知識に基づく場合も19.7%低減
- 会話の流れ:質問の文脈や意図をより的確に捉え、重要な情報を冒頭で提示。速度やトーンを損なうことなく、関連性が高く、すぐ活用できる回答を提供
- Source: OpenAI
- via: TechCrunch
