幅広のWide FoldはiPhone Foldと直接対決

次のサムスン横折りスマホは「iPhone Fold対抗」含め2機種登場? 噂まとめ

多根清史

Image:MonicaZ82/Shutterstock.com

サムスンは2026年夏、例年通り折りたたみGalaxyデバイスを投入する見通しである。特に注目されているのが、横折りのブック型次期モデルだ。アップルも今秋、初の折りたたみiPhone(通称、iPhone Fold)を投入すると確実視されており、両者が正面から競合すると見られるためである。

2026年の横折りGalaxyは、順当進化のフラッグシップ「Galaxy Z Fold8」に加え、横幅を広げた新モデル「Galaxy Wide Fold」が並行投入される可能性が高いと複数メディアが報じてきた。後者は、同じく横幅の広いiPhone Foldに対抗する戦略モデルとされる。

それぞれどのような特徴を備え、どんな仕様になるのか。現時点の噂を整理しておく。

Galaxy Z Fold8:正常進化と完成度の引き上げ

ディスプレイ技術の刷新:Dual UTGとシワ低減機構

最大の注目点は、CES 2026で披露された「シワのない」折りたたみディスプレイ技術の採用である。その中核が「Dual UTG(二重極薄ガラス)」構造だ。

従来はOLEDパネルの上に単層UTGを配置していたが、Fold8ではパネルを2枚の極薄ガラスで挟み込む構造に進化するという。これによりパネル全体の剛性が高まり、折り曲げ時の歪みを分散できる。

さらに改良型OCA(光学透明接着剤)層がクッションの役割を果たし、柔軟性を保ちながら視覚的な折り目を抑制する。これらの組み合わせにより、画面のシワは現行モデルより約20%低減される見込みとされる。

背面構造とレーザー加工金属プレート

ディスプレイ背面構造も刷新される。従来のPETフィルムに代わり、レーザー穴あけ加工を施した金属プレートを採用する見通しだ

微細な穴により金属の剛性を維持しつつ、折り曲げに必要な柔軟性を確保する設計である。なお、iPhone Foldはガラス製バックプレートを採用すると噂されている

バッテリー増量とSペン復活の可能性

バッテリー容量は5000mAhへ拡大する可能性があり、前モデルから10%以上の増量となるとの噂がある。また薄型化のためFold7で廃止されたSペン対応について、サムスン幹部は「消費者の需要があれば再導入を検討する」と述べていた

Galaxy Wide Fold:新アスペクト比の挑戦モデル

Wide Foldは、従来Foldシリーズの縦長デザインを覆す新コンセプト機と見られる。最大の特徴は、展開時の画面比率が4:3になる点だ。いわゆる「パスポート型」で、開いた本のような横長に近い形状となるという

現行Foldが縦長比率を採用しているのに対し、より正方形に近い表示となることで、ウェブ閲覧や動画視聴時の表示効率を改善し、コンテンツの左右カットを減らす狙いがあるとみられる。

この4:3比率は、iPhone Foldが採用すると噂される仕様と一致しており、明確な対抗モデルの位置づけとなる。発売はFold8と同時期、2026年夏が有力で、秋のiPhone Foldを迎え撃つ構図となる。

初期生産は約100万台とされ、過去の折りたたみ特別モデルを大きく上回る規模である。サムスンがこのモデルに強い自信を持っていることがうかがえる。

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