「io」という社名にクレームが付きました
OpenAI、ジョナサン・アイブとアルトマンのベンチャー「io」買収告知ぺージや動画を削除。似た社名の企業から商標権に関する申し立て

OpenAIは、サム・アルトマンCEOと元アップルのデザインチーフ、ジョナサン・アイブ氏が共同設立したベンチャー企業「io」の買収を発表したウェブページと、YouTubeに公開していた関連の動画を削除した。
SNSでは、このことに気付いた人たちの間で、にわかに買収が破談になったのではとの憶測が漂ったが、Bloombergのマーク・ガーマン氏が買収の手続きは順調だが、「io」という会社名に対してクレームが付き、裁判所から社名使用の差止め命令が出た」との情報を明らかにしたことで、うわさは沈静化に向かっている。
OpenAIも、いったんは削除していた「io」買収の告知ページを更新する格好でこの件を認め、「iyO」なる会社から「io」という名称の使用に関する商標権侵害の申し立てを受けたため、裁判所からの命令に従いページを一時的に削除したことを明らかにした。
iyOはAlphabet(Google)イノベーション研究所である「X, the Moonshot Factory」から2021年にスピンオフした、世界初をうたうAI生成型音声コンピューターを開発する企業だ。
Bloombergによれば、裁判所はOpenAIが公開した動画が、消費者に対して混乱を招いているとのiyOの主張に、おおむね同意している模様とのことだ。
なお、OpenAIは、もちろん買収手続きは問題なく進んでいるとする一方で、会社名に関する申し立てには不服だとし、対応を検討しているとXで述べている。