Xbox360のみアーキテクチャの違いで互換性に制限
次世代Xboxは過去作も動く? ハードウェアレベルで“ほぼ100%後方互換”か

次世代Xboxゲーム機の登場が現実味を帯びてきた一方、そのハードウェアがPC寄りの設計になることで、過去のXboxゲームが正常に動作しないのではないかという懸念がファンの間で広がっている。
これは、マイクロソフトがASUSと共同開発した「ROG Xbox Ally」が実質的にWindows 11搭載のPCであり、同社が自社製の携帯型Xboxを「事実上キャンセル」し、他社製Windows機との連携に方針転換したと報じられたことが背景にある。
しかし、こうした懸念に対し、次世代Xboxは「ほぼ100%」の確率でハードウェアレベルの後方互換性を備えると識者が主張している。
これはWindows Centralの編集者Jez Corden氏が、ポッドキャスト番組「Xbox Two Podcast」で述べていることだ。同氏は、Xboxやマイクロソフト関連の未発表情報やリークに強いインサイダーとして知られている。
具体的には、Xbox OneやXbox Series X|SやXbox 360タイトルが、次世代Xboxでもネイティブに動作することを意味するという。そのための「シリコン(ハードウェア)が搭載されている」と明言している。ただし、Xbox 360タイトルに関しては、現行の後方互換プログラムに含まれているものに限られる可能性が高いとのことだ。
現在のXboxはx86アーキテクチャを採用しており、今後もアーキテクチャ変更がなければ、後方互換性が維持される見込みとのこと。マイクロソフトは「すべての世代のゲームがシームレスに次世代機で遊べる」体験を重視しているとされている。
実際、歴代Xboxはほぼ一貫してx86アーキテクチャを採用し続けており、それが堅牢な後方互換性を支えている。ただしXbox 360のみIBMと共同開発したPower PC系のCPUアーキテクチャを採用しており、そのゲームを後の世代(Xbox OneやSeries X|S)で動かすにはエミュレーションや個別の対応が必要となる。そのため、後方互換プログラム対応タイトルに限られるのも必然というわけだ。
なお、次世代Xboxの発売は数年以内と見られており、Xbox部門トップのサラ・ボンド氏は「一世代でかつてないほどの技術的飛躍を実現することに注力している」とし、「これまでで最大の技術的進化になる」と約束している。少なくとも性能面では、大きな期待が持てそうだ。
- Source: Xbox Two Podcast
- via: Wccftech